わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

母のデイサービス

2022年4月20日

 

今日は月に1度のケアマネジャーさんの訪問日だった。97歳の母は介護保険の要介護1で、週に4日地域のデイサービスセンターに通っている。そのサービス利用についての打ち合わせで30分ほどケアマネージャーさんが来られた。

 

母にとってデイサービスは本当に有り難い。送迎サービスつきで、利用者1割負担で1回につき600円ほどの利用料だ。それで1日楽しくデイサービスセンターで過ごす。デイサービスに行かない日は家族が大変だ。うちの母の場合は、習字や絵など好きなことはたくさんあるのに、最近はあまりやりたがらない。一日中ずっとテレビを見るか、時計の針を眺めて10分おきぐらいに「4時44分44秒、4時50分30秒」などど大きな声で告げたりしている。それで周りの者がかなりイライラする。母は認知症ではない。ただ、退屈なだけである。どうやら長生きすることは退屈なことらしい。こんな高齢者の心境は一緒に住んでいないとわからない。

 

デイサービスに行く朝は、早くからしゃきっと起きて、髪をとかして化粧をして、定刻に朝ごはんを食べて出かける準備する。デイサービスが楽しみでいつも月間予定表を眺め回している。朝の迎えの車も待ち遠しく、寒い日でも雨が降ってもいつも家の玄関の外に出て車の来るのを待つ。デイサービスでは器具を使った運動、入浴、マッサージ、習字やお絵かき、合唱など、さまざまなサービスを受けている。比較的若い男性の五目並べの相手もしているらしい。終わると午後4時頃に満足そうな顔で帰ってくる。

 

毎月訪問してくださるケアマネージャーさんは若い人でとてもしっかりしている。デイサービスセンターに所属する人で母の状態をよく知っているので心強い。やがて私自身もデイサービスの世話になるかもしれないので、ケアマネージャーさんと普段からよく会話をしてこの辺の事情に通じておくのは大事だ。

 

老人介護の仕事には若い人がたくさん従事している。これからも介護職へつく人は増え続けるだろう。彼らが過重労働にならないよう、また給与面でも優遇されるよう、願っている。

 

散歩道のハナミズキも咲いた