わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

朝の散歩道で出会う動物たち

2021年8月25日

 

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朝7時に近所に散歩に出ると、まずセミの声がひところよりかなり減ったのに気が付きます。このところ雨が続いたせいかもしれません。歩道をすばやく横切るのはトカゲ。きれいな色ですがゆっくり見ている間がありません。すぐに姿が消えます。それに比べてのんびりしているのがカタツムリ。今は珍しいので踏み潰さないように避けて歩きます。ミミズもよく動いています。

 

しばらく歩いて坂を下って、道が水田脇の農道に差し掛かると、今朝は赤とんぼの数が断然増えていました。シオカラトンボも飛んでいます。少し大きな農業用水路には亀の子。上から覗くと、2、30匹泳いでいます。亀の子タワシというのがありますが、ちょうどあんな感じです。とてもかわいいです。こちらに気がつくと皆いっせいに泥に潜って、まったく動きません。見事に息を潜めています。

 

野鳩が2羽仲良く道を歩いていました。まだ若いのか人をあまり怖がりません。カラスはもちろん沢山います。ゴイサギなどのサギも田んぼのなかにいて、餌を探しています。田んぼは農薬をまいている田んぼとそうでない田んぼでカエルの鳴き方がちがいます。農薬をまいていない田んぼではうるさいほどにカエルの声がします。このあたりの農家では自家用に小規模の水田をもっている家があって、そんな水田では多分農薬を極力減らしているのでしょう。春に水の中を覗くとオタマジャクシやヒルまでもが泳いでいます。そんな田んぼの周りには自然に昆虫や鳥などが増えてきます。

 

散歩道にはスズメ、ツバメ、ツグミ、ウグイス、メジロセグロセキレイ、ケリ、そしてキジ、その他名前を知らない野鳥が多数。時々双眼鏡や望遠カメラを手にした人が散歩しています。そして今日特に気がついたのはバッタです。農道を歩くと、こちらの足音に驚いて草むらからバッタが次々に水田の稲穂の方へ飛んでいきます。このバッタが農作物を荒らすので困りものです。農家では、かなり頻繁に草刈りをしています。農家は雑草との戦いだとよく言われます。草刈り機をもった人が朝から草刈りに精を出す光景が見られます。草を刈っていると蛇も出てくるのでしょう。殺された小さな蛇がよく道に横たわって潰れています。同じ生命として生れたのに、蛇であるばかりに人から嫌われて殺されるのはあわれな気がします。たまにモグラもころがっています。

 

あと、出てきてほしくないのがイノシシです。散歩していると、「イノシシがでたよ」という情報がたまに入ります。こんなところでイノシシに出会ったらどうしよう、と思いますが、何の準備もしていません。とりあえず逃げるしかないです。しかし、もういい歳なので、うまく逃げられるかどうか自信は全くありません。多分熊は出ないとは思うのですが、今の時代、想定外のことが起きます。この散歩道は山がすぐそばまで迫っています。ちなみに中国山地ではちょっと奥に入ると、そこはもうツキノワグマの生活圏です。

 

田舎暮らしをしていると、こんな自然の生き物との出会いが貴重です。動物や植物を間近に見て季節を感じながら生活できるのは有り難いです。スケッチの題材も沢山ころがっていそうな気がします。

 

今日のスケッチ

モンバルキャンソン水彩紙 F4

HB鉛筆とシュミンケ固形水彩絵の具