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英単語メモ – Rebound(リバウンド)

2021年6月18日

 

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朝日新聞2021年6月18日の記事

 

東京都など各地の新型コロナ緊急事態宣言が6月20日で解除されます。これにともない感染のリバウンドが危惧されています。この「リバウンド」という言葉、もとは英語のreboundです。もう日本語として定着していますが、念の為英和辞典(Advanced Favorite English-Japanese Dictionary)でチェックしてみました。

 

Rebound 自動詞 ①〈物が〉(・・・から)はね返る;〈音が〉反響する、②(病気・絶望などから)立ち直る、③〈悪行などが〉(人に)はね返る、報いがある、④〈価格などが〉反騰(はんとう)する、⑤[バスケット]〈リバウンドしたボールを〉取る。

名詞 ①はね返り;立ち直り、②[バスケット]リバウンド。

 

新型コロナのリバウンドは、もちろん名詞の①はね返り、の意味で使われています。感心したのは「リバウウンド」という言葉がすでに国語辞典の中にもあるということです。愛用している新明解国語辞典三省堂)第6版にはありませんでしたが、広辞苑岩波書店)第7版には次のような説明がありました(広辞苑の最新版には最近よく目にするカタカナ英語が非常に多く収められています)。

                                         

リバウンド(rebound)

①はねかえること。特に、球技でボールがはねかえること。また、そのボール。②バスケットボールで、シュートしたボールがゴールに入らなかった場合に、そのボールを掴み取る技術。③治療や投薬をやめたあとに、急激に症状が悪化すること、④ダイエットをやめたために、一旦減少した体重が増加すること。

 

新型コロナのリバウンドは①のはねかえること、の意味です。バスケットボールのボールのはね返りもわかりやすい説明です。④のダイエットのリバウンドは、そういえばよくテレビなどで使われているのを思い出しました。この④の使い方が元の英語のreboundにあるのかどうか気になって、Oxford Advanced Learner’s Dictionary を引いてみたところ、特にそのような使い方はありませんでした。体重のリバウンドは、ひょっとしたら日本語独特の使用法かもしれません(わかりません)。

 

なお英語のreboundを名詞で使うときは、リーバウンド、というように「リ」が少し伸びてそこにストレス(強勢)が置かれ、動詞で使うときは、リウンド、のように「バ」の位置にストレスが移ります。このように英単語で名詞と動詞でストレスの位置が変わることはよくあります。