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「フレイル」って何のこと? またまた増えるカタカナ英語

2021年6月13日

 

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種から育てたコスモスが開花


 

昨日 NHK 総合テレビでニュースを見ていたら、「フレイル」という言葉が出てきました。ニユースの内容は、新型コロナが影響して要介護手前の「フレイル」高齢者が増加、というものでした。そういえばこの言葉、最近時々耳にするようになりました。特に高齢者の虚弱体質のことを示す言葉のようです。

 

ネットで調べると、健康と要介護の間の段階で「虚弱」を意味する英語 frailty (フレイルティ) が語源だそうです。専門家が使っていて、このようにマスコミで使われ始めると、もう一般の我々も「カタカナ英語は嫌だ」とばかりは言っておれなくて、この言葉に慣れていくしかないかもしれません。

 

ちなみに英和辞典(Advanced Favorite English-Japanese Dictionary)で調べてみたところ、次のような説明がありました。Frail。品詞は形容詞で、意味は ①〈人・体が〉弱い、虚弱な、やせた( weakより堅い語)②〈物が〉もろい、壊れやすい③〈人が〉誘惑に弱い、意志薄弱な。

 

私など、①の意味にはそろそろあてはまりそう。③の意味にはすでに若い頃からあてはまっています。

 

それにしても、日本語の変化は急速だと思います。新語が次々に生まれます。そしてカタカナ英語の氾濫は止まりません。新型コロナで広がったテレワーク (telework)、リモート (remote) 会議やリモート授業、ウェブ (web) 会議やウエブ面接。これらはまあ仕方ないし、日本語よりわかりやすいのでいいと思います。

 

一昔前から企業や役所、さらに大学などで盛んに使われ始めたのが、インセンティブ(incentive:動機、刺激、誘因)、コンプライアンス (compliance:規則・命令遵守) などの言葉。これらの言葉は個人的には何となく嫌悪感があって使いません。日本語で言います。

 

歯医者にいくとメンテナンス (maintenance:管理、整備、歯医者では歯の掃除) が当たり前に使われ、歯科衛生士さんから「はい、メンテ終わりました」なんて言われます。こんな難しい単語も日本語になってしまっています。スマホのアプリ (application、英語ではapp) も普通に使います。

 

 

最近よく目にするのが SDGs(sustainable development goals: 持続可能な開発目標)。貧困や飢餓を無くし、男女平等社会を求め、クリーンエネルギーを実現し、気候変動を考えるなど、国際的な連携が求められています。LGBT (性的少数者) も最近よく聞きます。このあたりの略号になると高齢者はちょっとお手上げです。英語になるとイメージだけで何となくわかったような気になります。本当にこのままでいいのか、みんな理解できているのか、不安です。日本語で言って、それに言い慣れたほうがいいのではないかと思います。