わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

地域猫ブレッド君のスケッチ

2021年6月14日

 

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今朝の散歩道でブレッド君に会いました。ブレッド君との最初の出会いは今考えると奇跡です。3年ぐらい前の冬の朝、散歩道で突然前方から全速力でこちらに向かって走ってくる元気な雄の子猫。私と妻の目の前で止まるのかなと思ったら、そのまま私達の横を走り抜け、5,6メートル行ったところで急ブレーキをかけて引き返してきました。その奇抜な行動と元気の良さにあっけにとられている私達のそばにきて、その子はしばらくこちらを見ていました。私達はたまたま近くの池に飛来してきているカモにパンくずをあげるために、フランスパンを持っていたので、試しにそのフランスパンの切れ端をその子猫にあげたところ喜んで完食。それでこの地域猫をブレッドと勝手に呼ぶようになりました。

 

この子は多分どこかの家の飼い猫なのかもしれません。繁殖しないように去勢されています。とても人なつっこい猫です。しかし、犬を散歩させる人が近ずいたり、車や自転車が道を走り抜けたりすると、機敏に動いて身を近くの草むらや植木の下に潜めます。その動きを見るといわゆる野良猫の野性味が感じられます。凍りつくような寒い冬の朝にも、熱帯夜が明けた夏の猛暑の朝にも、元気な姿を見せます。雨が降ったあとの朝には、草むらで雨を避けたのか、それでも雨が避けられなかったのか、ずぶ濡れで現れたりします。その姿がなんともけなげでかわいい。もう3年も会っていると(何ヶ月も急に姿を消した時期も2,3度ありましたが)、まさに「親友」です。出会うと頭や体をなでてやります。

 

うちにももうすぐ10歳になる雄猫がいます。この子との生活も奇跡。この子との出会いで人生観が大きくかわりましたが、ブレッド君の場合も全く同じです。猫との出会いで、人間と動物はお互いに気持が通じる、と確信をもつようになりました。散歩道で出会う散歩中の犬も同じです。近づいて声をかけ、頭をなでてやると、こちらの親愛の情が間違いなく相手に伝わるようです。飼い主さんとの会話も大事です。

 

このブレッド君は現在、私の絵のいいモデルです。写真を撮って、それをもとにこれまで何枚か水彩画を描きました。今日も写真を撮ったので簡単なスケッチをしました。

 

今日のスケッチ

モンバルキャンソン水彩紙 F4

鉛筆とホルベイン水彩絵の具