わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

青梨や ふるさとの秋 思い出す

2019年8月19日

 

地元のスーパーの店頭に20世紀梨が出始めました。まだハウス物なので高価です。露地物が出始めると秋の訪れを感じます。20世紀梨は鳥取県の名産。出始めの黄緑色の梨を見るとふるさとを思い出します。個人的には果皮が青々していて果肉のしんのあたりが酸っぱいぐらいのものが好きです。出始めには、多少価格が高くても迷わず3、4個買います。数ある果物の中で私が一番好きなのはこの20世紀梨です。

 

我が国の果物生産量は、1位が温州(うんしゅう)みかん、2位りんご、そして3位が梨。世界的にみると梨はあまり人気がなく、日本人ほど梨を食べる国民はいないとか。西洋梨は本場フランスではすでにすたれて、日本から里帰りした数本の木が農事試験場に植えられているだけだそうです(能戸忠夫著「たべもの植物記」による)。

 

インターネットで日本梨の生産高を都道府県別にみると、1位は千葉、次に茨城、栃木など関東の諸県が続き、鳥取は5位。県名に梨がつく山梨では当然梨の生産は盛んだろうと思ってデータをみると、何と山梨は全国最下位レベル。山梨県のホームページによると、県名の由来は昔よく取れたヤマナシか、または山をならして土地を切り開いた「山ならし」にあるのだそうです。

 

梨が無いのに山梨とはこれいかに? 富士山があるのに山なしと言うがごとし・・・。

 

今日の絵は、私の下手なジョークに反応する雄猫マルちゃんです。

 

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ラングトン水彩紙 中目 F8

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間

今どきの 人気の寿司ネタ かりんとう!?

2019年8月17日

 

ラジオの基礎英語が好きで、毎朝6時から基礎英語1を聞いています。続けて基礎英語2,3,それにラジオ英会話も聞きます。毎日1時間の英語コースです。ラジオ基礎英語を聴き始めたのは私が小学校5年になった4月。昭和34年です。母親に無理やり6時に起こされて、布団の枕元に置いてあるラジオのスイッチを入れて、テキストを見ながら放送を聴きました。しかし途中で眠っくなってそのまま布団にもぐってしまうのが常でした。そんな調子で、4月から始めても、2ヶ月も続かなかったような気がします。

 

毎年そのパターンの繰り返しで、6年生、中学校・・・。おかげで、中学の入門レベルの英語にはスムーズに入って行けました。当時のラジオ基礎英語の講師は芹沢栄(せりざわ さかえ)先生。朝6時になると流れてくる基礎英語のテーマ音楽(イギリス民謡)とともに、今でも番組が忘れられません。

 

当時習った英語の文章は、よく言われる“This is a pen.”、“I am a school boy.”というようなお決まりの文章でした。しかし、初学者向けに英語の発音を丁寧に指導されていました。それが現在の基礎英語1〜3を聴くと、出てくる文章のレベルが全然違う(難しい)!アシスタントも多彩。まさに隔世の感があります。英語をもう一度やり直したい人、英語の力をつけたい人は、「今更基礎英語なんて・・・」と思わないで、是非この基礎英語1〜3をお聴きになることをおすすめします。

 

ちなみに、私が今週の基礎英語1で学んだことを一部紹介します。Sushi shop(寿司屋)に沢山の cutting board (まな板)がある、という文章。最初、このcutting board が「かりんとう」に聞こえて、「へえー、最近の寿司屋ではネタにかりんとうを使ったりするのか・・・」と思ってしまいました。まさか中学1年レベルでcutting boardが出てくるとは思いませんでした。後で自分の間違いに気がついて赤面。寿司屋に行かないので、最近の寿司屋事情が分からず、ついそんな流行があるのかと思ってしまった訳です。辞書を引くと、まな板はイギリス英語ではchopping boardと言うそうです。ついでに、インターネットでかりんとうを出す寿司屋が無いか調べてみると、あった、あった、ありました! 回転寿司で皿の上にかりんとう饅頭が乗ってくる店が関東(東京・千葉など)にはあるそうです!

 

もう一つは、女の子が友達の家をたずねて、家に200冊の漫画があると言われて驚くシーン。その友達が「ベッドの下には他にもう100冊漫画があるよ」、と言うと、女の子は嬉しくて、What? I am in heaven! (えっ? ほんと? 夢みたい!) と叫びます。可愛いですね。 I am in heaven の訳はうまいです。嬉しさがにじんでいます。Heaven は天国。反対に地獄はhell です。Go to heaven は死んで天国に行くことです。She went to heaven. のように使います。それでは go to hellは? Go to hell! と命令形で使って、「くたばれ、うせろ」、と人に怒りを示す用法になります。

面白いジョークがあります。

(Wife) Why did you come home so early today?

(妻:あなた、今日はどうしてそんなに早く帰ってきたの?)

(Husband) Because my boss said “Go to hell”.

(夫:だってボスが地獄に行けといったから・・・)

夫はボスから「くたばれ」と言われたのに、夫はhellを本来の地獄の意味に取って、「地獄なら我が家だ」、と思って自宅に帰った、というジョークです。

 

基礎英語1を聴いていると、いろいろなところに知識や思いが飛びます。ラジオ講座を聴くコツは、初学者以外はテキストを買わないこと(安上がりです)。そして毎日、自分の耳だけを頼りに気になる単語や文章をノートに書き留めて(1日1ページ)、本当に自分が理解しているかどうか確認すること。分からなければ辞書で調べることです(辞書で調べた単語や言い回しには辞書のページに色鉛筆でアンダーライン)。この繰り返しで、間違いなく英語の力がつきます。私は英語をかれこれ60年近くやっていますが、ここには冠詞がいるのかな?とか、これは複数形かな?とか、この単語のつづりは?、など今だに種々の疑問がでてきます。基礎英語のシリーズで「基礎固め」をしていると思うと、自信もつきます。日本語も英語も奥が深いです。やってもやっても終わりがないエンドレスの世界です。いつも国語辞典と英和辞典をそばに置いています。

 

今日の絵は、私と一緒に基礎英語1を聴く我が家の猫、マルちゃんです。

 

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ラングトン水彩紙 中目 F8

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分

台風だ! おっちゃんこの家 大丈夫??

2019年8月15日

 

台風10号がいよいよ中国地方上陸です。風が時折すごい唸り声をあげています。雨は降っていますがまだそれほどではありません。これから先、四国方面からの大きな雨雲がかかってくる予定です。我が家は築30年。これまで30年間かけていた火災保険が来月で満期となり、間もなく新たな火災保険と地震保険に更新となります。古い保険は火災のみカバーしていました。幸い火災に会うことはなく30年が過ぎましたが、この間、うちのすぐ近所では2件の火事があり、結構びっくりしました。しかし、最近火災より怖いのが地震です。阪神や東北の地震以来、我が家も地震保険に入りました。そして大雨による土砂崩れや洪水も怖いです。これから先、地球温暖化が進んで台風が大型化し、また、異常気象の結果、全国で豪雨災害が頻繁に起きるようになると予測されています。新しい保険は台風などの災害被害もカバーしてくれる予定です。

 

人間を含めた生物は全て、環境の異変に対して2つの対応をすると言われています。一つは逃げること(避けること)、もう一つは耐えることです。植物は、暑くても寒くても水が無くても(干ばつ)、逆に水がありすぎても(洪水)、その場から逃げることができないので、彼らが長い長い進化の過程で獲得した「耐える方法」を駆使して何とか生き延びようとします。それに対して、自由に動ける動物はそのような環境異変があれば、それから逃げるのが基本的な生存戦略です。

 

人類も、狩猟や採集で生活していた昔には、環境の異変があるとすぐに逃げて他の場所へ移動していました。しかし、人類が農耕生活を始めて、その土地に定着するようになると、次第に逃げるという感覚を失っていったのではないでしょうか。まわりの状況がかなりひどいことになりそうな時は、昔からもっている動物の本能を思い出して、安全な場所に逃げる。それが大事だと思います。

我が家の猫は、いつものんびり昼寝しています。しかし、この子も動物の本能がしっかり身についているようで、突然大きな音や地震の揺れなどの異変が起きると、さっと飛び起きて物陰に身を潜めます。飼い猫も飼い犬も、もちろん外にいる野良猫やスズメやカラスも、自分の身一つで生きているので、身を守る本能がとりわけ研ぎ澄まされているのでしょう。見習わなければと思います。

 

今日は、台風が近づく中、昼寝している我が家のマルちゃんを描きました。「おっちゃん、この家大丈夫??」というような目をしています。

 

 

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ラングトン水彩紙 中目 F8

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分

 

セミが鳴く 嵐は今日は まだ来ない

2019年8月13日

 

今日、自宅のそばで今夏初めてツクツクボウシの声を聞きました。普通ツクツクボウシは夏の終わりに鳴くものと思っていましたが、ここ岡山県と九州の長崎県ではツクツクボウシの早鳴きがあるのだそうです。なぜ岡山と長崎なのかはよく分からないようです。私が生まれた山陰地方では、夏のセミといえばミンミンゼミでした。九州の福岡生まれの家内に聞くと、子供時代に聞いたのは主にアブラゼミだったそうです。そして、今は全国各地でクマゼミが優勢です。昆虫の研究者に聞くと、岡山市内の木にいるのは、ほとんどクマゼミだそうです。そしてクマゼミが好きな木はけやきの木とのことでした。日本各地でのクマゼミ優勢の原因は、地球温暖化と言われています。他のセミたちは高温に弱いのでしょうか。あるいは他のセミたちが好きな木が温暖化で減ってしまったのかもしれません。昔、子供の頃、暑い夏にアイスキャンデーを食べながら聞いたミンミンゼミのミーンミーンという声が懐かしい。人は知らないうちに後戻りできない状態になった自然の中で生きています。

 

そのセミの声も、今日は時々強く吹く風にやや途切れがちです。超大型で強い勢力の台風10号が近づいています。明後日には西日本は大荒れの天気となる予報です。我が家でも災害に備えて備蓄品などのチェックを始めました。強風で停電になった時の対応を考えておかなければなりません。バケツに水をくんでおいて万一に備えたり、車のガソリンを満タンにしたり(東北の地震被災者からの教訓です)、懐中電灯をチエックしたり、携帯コンロを準備したりと、やることはたくさんあります。

 

今日はそんな作業の合間に我が家の猫のマルちゃんをスケッチしました。といっても、絶えず動いてじっとしていないので、タブレットで写真を撮ってそれを見ながらの淡彩スケッチです。本人は、現在は床で昼寝をしています。

 

ウオーターフォード水彩紙 ホワイト F4 中目

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間

 

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淡彩スケッチ

 

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HB鉛筆でざっとデッサン

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ショウガ(ショウガ科)

2019年8月11日

 

日本列島では紀元前の弥生時代から文字が使用されていた、と今日のNHKテレビが報じています。日本で文字が使われた(文字記録が残された)のは5世紀の古墳時代と高校では習いました。それが、九州北部の弥生時代の遺跡から発掘された石が、どうやら「すずり」らしいのです。大陸からの渡来人が漢字を伝えたという可能性は大いにあります(中国は前漢時代)。日本人もその頃から大陸や朝鮮半島に盛んに渡っていたのかもしれません。日本史の常識をくつがえす大発見ですね。この「すずり」は福岡、島根、鳥取、岡山、広島などの海岸近くの遺跡から発見されているようです。弥生時代の昔にそれらの地域には港があり、そこでは大陸との交易が行われたと思われます。弥生時代にすでに文字を使う文明が西日本にあった、という胸おどる発見の話です。

 

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今日はショウガを描きました。近所の野菜販売所の切り花コーナーに売っていて、何か分からないまま家に持って帰り、ネットで名前調べました。その結果、どうやらショウガ(ジンジャー)らしい、ということになりました。これから花が咲くのでしょうか。しばらく花瓶に入れたままで様子をみます。

 

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ウオーターフォード水彩紙 SMサイズ

鉛筆(HB)

ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具

ヒペリカム・アンドロサエマム(オトギリソウ科)

2019年8月10日

 

テレビのニュースによると、今日はお盆の帰省ラッシュのピークだそうです。外は猛烈な暑さです。近くの野菜販売所に行くと、岡山の桃を買い求める人で混んでいました。野菜・果物コーナーの横の切り花コーナーに、見たことのない珍しい植物を見つけました。お盆のお供え用でしょうか。帰宅してネットで名前を検索してからスケッチ開始。

 

今日はペン+水彩と、鉛筆+水彩の2つのスケッチをしました。その結果、水彩紙の性格を反映した絵になりました。モンバルキャンソン紙は明るい直接的な発色。一方アルシュ紙はやや沈み込んだ落ち着いた色合いです。ペン書きには表面がスムーズなモンバルキャンソン紙が相性がいいと思います。鉛筆の時は、アルシュ紙の表面の粗さが描いていて何とも言えない快感を与えてくれます。

 

 

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モンバルキャンソン紙、ボールペン、水彩


 

モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4

ボールペン(三菱UNI Jetstream 0.7mm)

ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具

 

 

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アルシュ紙、鉛筆(HB)、水彩

 

アルシュ水彩紙 中目 F4

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

 

この植物、赤い実が印象的です。葉はずんぐりと丈夫そうな葉です。茎も葉も少し赤みががっています。花瓶に入れて一晩置いていたら、黄色い花が咲いていました。丈夫で、いつまでも日持ちしそうです。

 

 

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高校球児 見習いたいな あの笑顔

2019年8月8日

 

今日は私の母校鳥取県立米子東高校が夏の甲子園に出場しました。3日目第1試合米子東—智弁和歌山。夏の大会は28年ぶり14回目です。第1回大会から出場する“皆勤校”です。今年の春には23年ぶりに9回目の選抜出場を果たし、その時には寒さの中を甲子園球場に応援に行きました(残念ながら1回戦敗退でした)。今日は甲子園の暑さを恐れて、自宅でテレビ観戦。選手の表情がテレビではよく見えます。懸命な応援にもかかわらず、試合は1−8で米子東が敗れました。

 

6回までの米子東の投手森下君の投球は安定感がありました。強打の智弁和歌山打線を強気と絶妙の配球でよく封じ込めていました。やや苦手な左打者への対応で球数が増え、6回やや疲れたのか球が高めに浮き始めたところを、智弁和歌山の打者に打たれました。その後、投手が外野手と交代し、継投策。交代した投手2人も落ち着いてよく投げましたが、智弁和歌山の打線に最後はつかまりました。さすがに優勝候補といわれる智弁和歌山の打線の破壊力はすごい。 ツーアウト走者なしからの3点。それが6回裏と7回裏。

 

母校は負けましたが、選手の笑顔が清々しい!智弁和歌山の選手も好印象でした。とても気持ちのいい試合でした。選手にとっても、また応援に行った生徒さんや先生方にとっても、甲子園の1日は一生忘れられないことでしょう。

 

このところ夏の暑さで野外スケッチに行けず、植物スケッチを始めました。かなり以前に描いたスケッチを引っ張り出して、眺めています。甲子園球児のような馬力が欲しい! まあそれは無理ですが、歳をとっても笑顔と清々しさだけは忘れないようにしたいと思っています。

 

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キンエノコログサ

     鉛筆(2B) と水彩  (10年前の作品)