ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)
2019年8月7日
我が家の表のフェンスに植えているハナゾノツクバネウツギ(アベリア)を描きました。公園や街路樹の下植によく使われている落葉低木です。小さい白い花が沢山つきます。花が落ちやすいので毎朝の掃除が大変。今日のスケッチ1時間ほどの間にも花が一つ二つと落ちました。花の時期は春から秋まで長く続きます。枝の成長が速く、時々思い切ってせん定しますが、またすぐ元気に復活します。
モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4
ボールペン (三菱uni Jetstream 1.0mm)
シュミンケ固形水彩絵の具
この子らも 微妙に参る 猛暑かな
2019年8月5日
連日猛暑日が続きます。我が家の水槽に飼っている金魚たちの状態も気になります。今日の水温は28℃。冷房の効いた部屋に水槽を置いているので、部屋の温度とほぼ同じです。これでもし冷房を切ってしまうと、多分金魚たちはダウンするでしょうね。水温が上がると金魚の呼吸も盛んになるので、その分、ポンプで空気(酸素)を十分量送ってやることが大事になります。水の雑菌も高温では増殖しやすいので、冬より頻繁な水換えが必要です。温度が上がると餌もよく食べ糞もでるので水換えが大変です。
今日は、カリフォルニアに住む友人からメールが来ました。彼は毎年7月に仕事で京都・滋賀に3週間ほど滞在するのですが、先日無事アメリカに帰国し、今年の京都は去年よりずっと過ごしやすかったと書いてきました。今年は梅雨が長引いて晴れ間が少なく、7月はそれほど暑くならなかったのですが、8月に入って京都も猛烈な暑さです。
一方、その友人が住むカリフォルニアは乾燥がひどく、最近は毎年大規模な山林火災が起きています。かつてはこの地域の火災の原因は、1位放火、2位自然発火でしたが、最近はこの順位が入れ替わっていると思います。自然発火の原因は、昔は道路脇に捨てられたコーラの瓶だった、と聞いたことがあります。ガラスの瓶がレンズの働きをして光を集め、それが枯れ草に当たると火が付きます。今は、ガラス瓶入の飲料は大幅に減ったと思うので、単純に高温・高熱による発火なのでしょう。友人が住んでいるサクラメント市周辺でも最近非常に大規模な火災があり、多くの人が焼け出されて、私もかなり心配しました。
今年はヨーロッパも猛烈な暑さとか。ロンドン、パリ、ベルリンが軒並み40℃になったとテレビが報じていました。ロンドンでは地下鉄にエアコンが入っていない車両があるので(多分全部?)、特に用がない人は地下鉄に乗らないよう通達があったそうです。かと言ってロンドン名物の2階建てバスに乗ると、乗ってみると分かるのですが、エアコンは無いし、特に2階の席は日が当たって暑い暑い。観光客が大変です。
このように、世界中で、少しずつ夏が「緊急事態」です。地球温暖化防止を訴えて一人でストライキをしたスウェーデンの少女が最近話題になりましたが、彼女は二酸化炭素を多量に排出する飛行機には今後乗らないと宣言しています。こんな市民の運動が広がりを見せる一方で、各国政府の取り組みは大きく進んでいません。マスコミのこの問題の取り上げ方を見ても最近は低調さが気になります(多分、世界的にも国内的にも目立った動きがないので、マスコミも嫌になったのかもしれません)。地球温暖化防止はいろいろやってみても、結局うまく行かないのではないか。そして、今世紀末には地球全体で今より1℃も2℃も地上平均気温が上がるのではないか。私はだんだん悲観的になっています。
シスレー 「サン=マメス」 模写
2019年8月3日
今日はシスレーの「サン=マメス」を模写しました。1885年の油彩作品で、ひろしま美術館に所蔵されています。ひろしま美術館には印象派の優れた作品が多数常設展示されています。印象派が好きな人は必見です。2,000年に全国を巡回する大規模なシスレー展が開かれ、その時ひろしま美術館にシスレーの作品を観に行きました。私がこれまで国内で観た印象派の作品展の中で最も感動したのがこの広島でのシスレー展でした。どの絵もどの絵も素晴らしい。水と空と緑の描写が美しい。空がとても広くて気持ちがいい。どの絵にも見入ってしまいました。「立ち去り難い」というのはこのことだと思いました。それ以来、「熱狂的」なシスレーのファンです。
シスレーは毎朝早く、絵の道具をもって現場に行き、油絵を描きました。現場主義の人です。貧しい生活の中で淡々と風景画を描き続けましたが、生前は認められませんでした。よく知られているように、印象派の人たちは外の光の中で風景を描きました。光を表現するために、ある人は点描画法を使い、ある人は筆のタッチを大胆にして描きました。シスレーは後者です。今日はその筆のタッチを勉強するために、不透明の白を透明水彩に混ぜて、ガッシュ(不透明水彩)のような感じで描いてみました。下書きの線は今日は3Bの鉛筆です。いつもの私の絵は筆ペンの線のタッチで描く絵ですが、今日は筆(絵の具)のタッチで決める絵です。
やってみて、この模写がとても面白く、あっという間に2時間が過ぎました。当然のことながら、ガッシュの方が透明水彩より印象派の油絵を再現しやすいです。これから透明水彩をやるときに、水の波、空の雲、草などは一部ガッシュで描くのもいいかもしれません。ただ、気を付けねばならないのは、高級な透明水彩絵の具、特に固形水彩絵の具に、不透明の白が混じると、あとで透明水彩で描く時に厄介なことになることです。筆のタッチのきいた油絵の模写を透明水彩でやる時は、不透明の白が混じってもいいような使い古しの透明水彩絵の具を使うか、あるいははじめからガッシュの絵の具を使う方がいいでしょう。
模写はよい勉強になります。室内で試行錯誤して学んだことを今度は本番の時に現場で活かせます。今日のような猛烈な暑さでスケッチに行けない日には、涼しい屋内での模写がおすすめです。
モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4
3B鉛筆
パーマネントホワイト
所要時間:2時間
猫のいる暮らし
2019年8月2日
今日の岡山市の最高気温は37℃。外は猛烈な暑さです。先月には、この暑さに備えて我が家の雄猫マルちゃん(8歳)を散髪してやりました。長毛種なので、この暑さはたまらないはずです。その時、「猫の毛も 刈りたいほどの 暑さかな」という川柳を作ってtwitterに投稿しましたが、下手なのか、反応はゼロでした(「猫の手も借りたいほどの忙しさ」のパロディをねらったのですが・・・)。一昨日にはションプーもしてやりました。夏には月に1度のペースでシャンプーします。猫は水が嫌いなので、マルちゃんはシャンプーの時には滅茶苦茶機嫌を損ねるのですが、濡れた毛が乾く頃には機嫌が直って、気持ちよさそうにソファーや床に寝そべっています。
時々マルちゃんのスケッチを試みるのですが、じっとしていないのでうまくいきません。描けるのは眠っているときだけです。寝ているときでも、頭や手足や尻尾を絶えず動かします。熟睡はしていないのでしょね。何か聞き慣れない音がしたりすると、すぐに飛び起きます。やはり動物の野生の本能が働くのでしょう。地震のゆれや雷の音などにも敏感です。
今回、ブログを新しく「はてなブログ」に移行するに際して、ブログのカテゴリーをチェックし要らないものをかなり整理したのですが、「猫のいる暮らし」のカテゴリーの記事がここ2年ぐらい途絶えているのに気がつきました。それで今回は久しぶりに猫の登場です。私のブログを読んでくださっている方から、「マルちゃんは元気ですか?」と時々たずねられます。たまにはマルちゃんの近況報告も要りますね。マルちゃんは先月8歳になり、とても元気です! 毎朝4時〜5時頃、トイレに立つ私についてきて、そのまま私を寝させてくれません!!
8月の 新しい朝 歩みだす — ブログ移動・再開しました —
2019年8月1日
8月になりました。昨日は、ほぼ1日かけてYahoo!ブログからはてなブログへの移行作業をしました。数ヶ月前にブログ画面上に現れた「Yahoo!ブログサービス終了のお知らせ」という突然のメッセージは、私にとってはとてもショッキングで、その知らせを受けて以来、これまでブログに蓄積してきた水彩スケッチ・写真の画像データ(2554枚)と文章のデータをどうするのか、果たして他のブログへの移転作業がスムーズにいくのか、不安でした。ブログを開始して7年余り。もうすっかりYahoo!ブログで落ち着いていましたので、自分の方から居場所を変える気持ちは全くありませんでした。そんな時に突然のブログ終了のお知らせは、まさに晴天のへきれきでした。
それ以来、移転先を自分なりにいろいろ研究しました。その結果、自分のブログのシンプルなスタイル(スケッチ+写真+文章)には、多分、はてなブログが一番合っているだろうという結論になりました。スケッチを見てもらうだけでなく、文章も読んで欲しい。そういう期待が以前からありました。沢山のジャンルに分かれた巨大なブログサイトの中で水彩画に特化した場所に自分のブログを限定的に置かれると(Yahoo!ブログもある意味ではそうでしたが)、自分の言いたいこと、表現したいことを、十分に分かってもらえないのでは、と思いました。
それと水彩スケッチなどの絵画グループに入ると、ブロガーや読者は比較的高齢者が多く、若い人たちとの交流が少ないという印象をこれまでもってきました。はてなブログで、ランダムにあるいは種々のグループカテゴリー内でいろいろな記事を拝見すると、若い年齢層の人の発信が多く、刺激になります。ひょっとしたら、はてなブログは私のような退職した高齢者などがいる場所ではないのではないか、と思ったりもしましたが、若い人たちの中で頑張って見るのも自分にとっては一つの「挑戦」だと思いました。
昨日出来た はてなブログの自分の新しいブログのページを見て、さあこれからどうやってこのブログを作っていこうかと、とても楽しみになりました。これまでのブログとはかなり勝手が違いますが、多分すぐに慣れるでしょう。「日本中を旅してスケッチしたい」、と7年前に退職を目の前にして始めたブログですが、最近はやや旅のペースが落ちています。年齢や家庭の事情でやむを得ないところですが、これまでと同様、これからも旅のスケッチを続け、時々は本を読んで、いろいろ経験したことや考えたことを発信して行きたいと思います。
シスレー 「モレのロワン運河」 模写
2019年7月29日
今日は暑くなりました。全国各地で今年の最高気温を記録しました。一方、ヨーロッパ各地でも40℃を超える熱波に襲われています。ロンドンでは地下鉄の車内が暑いので、用がない人はなるべく乗らないようにとの注意が出たそうです。パリもベルリンもとんでもない暑さとか。数年前の夏には、フランスが異常高温に見舞われ、エアコンを付けていない家庭が多いパリでは、高齢者を中心に多数の死者がでました。異常気象が、異常ではなく、当たり前になりつつあります。
今日は暑くて外へ出られないので、エアコンの効いた涼しい部屋でシスレーの絵の模写をしました。1892年の作品「モレのロワン運河」です。この時代は、まだパリやその近郊では現代のような暑い夏は経験しなかったでしょう。絵を見ると、夏の日を浴びるロワン運河沿いの道を歩く人も涼しそうです。木々の葉も、光を浴びて輝いています。雲の様子から風もありそうです。こんなところでゆったい座ってスケッチできたら幸せだろうなあ、と思いながら2時間。ざっとですが、模写ができました。
モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4
青墨筆ペン(あかしやThinLine)
ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間