わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

雛人形 飾る民家に 春のひかり (岡山県岡山市北区足守)

2018年3月


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木曜スケッチ会は岡山市北区足守に来ました。「ひな祭りの足守(あしもり)を描く」が今日のテーマです。今日は春の日差しが眩しい暖かな一日で、参加者も20名と、今年になって一番人気のスケッチ会となりました。
 
足守のひな祭りは、岡山では有名で、この時期は足守の町並みの古い商家の店先や民家の玄関先に雛人形が飾られています。この町を訪れた人は交通量の少ない道をのんびりと歩きながら、各家々の雛人形をゆっくり見せて頂き、暖かい季節の到来を楽しみます。足守の町は都会の喧騒とはまるで無縁で、いつ来ても静かです。小さな町の中には旧足守藩ゆかりの庭園である近水園(おみずえん)、歌人木下利玄の生家、蘭学塾「適塾」を大阪に開き(福沢諭吉も門下生)西洋医学の基礎を築いた緒方洪庵の誕生地、侍屋敷、古い商家などがあり、町はずれには夏にホタルが飛び交う足守川が流れています。このように足守はスケッチポイントの多い場所ですが、特に3月のひな祭りの時期は、町がきれいに飾られ、1年で最も絵心をそそられる時期となります。

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足守はこれまで何度かスケッチしてきましたが、今日はこの時期限定のひな祭りの飾り付けをした古い町並みを描きました。日陰ではやや肌寒さがありましたが、時々日向に出て体を暖めながら、2時間半で集中して描きました。

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スケッチが終わり、午後12時半に全員が休憩所の駐車場に集まって、よく日が当たる場所にスケッチを並べて講評会をしました。今回もとても良い絵がそろいました。現場の春の光を浴びながらのスケッチで、どの絵にもその場の明るい雰囲気がよく出ています。2時間~3時間という限られた時間内でスケッチをして、そのあと全員でお互いに描いたものを見せ合うのは勉強になります。このステップを続けることで、自然のなかの、特に光と空気感を、自分の絵の中に自分なりに表現できるようになります。すべて現場で「生」で描いているのが、絵に臨場感を与えます。この現場感・臨場感が、風景画には大事です。


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モンバル・キャンソン水彩紙 F10 中目
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分