わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

正面の 桜の紋章 愛らしい (倉敷市 旧さくら幼稚園園舎 水彩スケッチ)

2016年10月


イメージ 1

 
倉敷市役所の敷地に市役所と隣接して建つ倉敷歴史民俗資料館(旧さくら幼稚園園舎)をスケッチしました。この幼稚園は大正のはじめに作られた木造洋風建築で、正面玄関を入ると大きな八角形の遊戯場があり、その両翼に廊下と保育室があります。岡山市の旧旭東幼稚園園舎(八角園舎)と構造がよく似ているので、同じ人(岡山県の設計・建築家)の作ではないかと言われています。現在の場所に移築され、現在は資料館となっていて、昔の小学校の教科書などが時代を追って展示されています。

イメージ 2

 
朝9時半。比較的涼しく、日陰で快調に描き始めたのですが、次第に気温が上がって来ました。日差しも強くなり、透明サングラスをかけてのスケッチとなりました。建物の周りの桜の木が紅葉しているのですが、実は紅葉は近景で描くのはとても難しいです。赤、黄、橙、緑と色がいろいろあるので、色域を大きくまとめるのが難しく、つい色をごたごた塗って散漫な絵になり勝ちです。今日も若干そのような絵になりました。

イメージ 3


イメージ 4

 
しかし、構図的には大正建築の幼稚園舎と南フランス風のモダンな倉敷市役所の建物の対比は面白いと思います。やはり見開き(2枚つづき)でないと、こんな構図は選べません。後頭部に照りつける太陽にクラクラしながら集中して描き続けて3時間。10月なのに熱中症になりそうでしたが(さくらだからクラクラという訳でもないのですが)何とか描き終わりました。お昼は近くのレストランでランチを食べて、熱を冷ましました。


イメージ 5

 
ウオーターフォード水彩紙 F6中目を二枚並べて
ぺんてる筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:3時間