わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

こんな本読んだことありますか? 「最新全日本鉄道旅行地図帳2016」(小学館)

2016年6月29日
 
先週末、本屋で見つけた薄い地図帳。地図好きの私としては、最近本屋で売っている各種地図帳には満足せず、もう殆どインターネットのグーグルマップの力に頼りかけていました。しかし、この地図帳は、出会った瞬間、うーん面白い、と思わず声が出るほど素晴らしい地図帳でした。日本の鉄道の全線・全駅が省略されることなく、正確な地図帳の上にきちんと書かれています。主なバス路線も載っています。つまり、この本をもっていれば日本中どこにでも鉄道やバスの旅ができるというわけです。

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そして素晴らしいのは、沿線の車窓から見える「絶景」が四角で囲まれたスペースに2,3行で書かれていること。そしてもっと素晴らしいのは、美味しい駅弁がある駅には駅名の下に赤の「弁」という字でその駅弁が紹介されていることです。例えば、新大阪は「八角弁当」、明石は「ひっぱりだこ飯」、姫路は「あなご寿司」、岡山は「桃太郎の祭りずし」、福山は「福山ばら寿司」、三原は「元祖珍辨(ちんべん)たこめし」、広島は「しゃもじかきめし」といった具合です。どれもおいしそうですね。こんなのを知ると、鉄道に乗って、駅弁を食べて、駅弁の全国制覇をしたい気分になります。


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地図で一番大事なのはもちろんその地形図の正確さ、そして地図に使われている色と活字のバランスだとおもいますが、この地図帳は地図の色が大変きれいです。地図帳の中には色がどぎつくて嫌になるものもありますが、これはすごく落ち着いた色で、いい出来です。なんだか全体に編集者の心意気が伝わって来そうです。鉄道ファンならもちろん大喜びでしょう。
 
私が中学校に入った時、社会の教科書と一緒に買った地図帳が素晴らしくて、毎日暇があると眺めて感動したのを覚えています。地図帳を開けるたびに印刷の匂いがぷーんと匂って、これがまたたまりませんでした。今回買った地図帳も、顔を近づけるとほのかに印刷のインクの匂いがしました。この地図帳をもって、スケッチに出かけることを考えると、なんだか自然に気分が楽しくなってきます。おすすめです。