わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ローカルFM放送出演 1月

2016年1月14日

 
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今日も非常勤講師の仕事があったため、大学の駐車場から電話で出演しました。今日は予定ではフランスのスケッチ旅行を例にとって、いろいろなスケッチツアーの話をしようと準備していたのですが、司会の小野さんは、番組がはじまるとすぐに、今朝の山陽新聞朝刊の読者欄に載っていた私の投稿記事について話し始められて、結局今日はこの話題になってしまいました。以下、私の投稿記事です。


 
高齢の母親二人と同居生活 (山陽新聞 2016年1月14日)
 
今年の正月元日、松江の施設にいた91歳の母を岡山の自宅に引き取りました。母は施設で2年間元気で暮らしていましたが、最近腰痛がひどくなり、長男である私の所に移ることになりました。私の家には7年前に妻の母(86歳)が福岡から移って来ていましたので、今年からはこの高齢の母親二人と同居生活です。母の腰は確かに悪い状態ですが、耳も相当遠くなっていました。私が早口であることもあって、母は補聴器をつけても息子の言うことがよく分からないようです。それで仕方なく「手振り身振り」での会話になります。今日は二人の母と近くの吉備津彦神社に車で初詣に行きました。車いすを車にのせて神社に到着。駐車場から神社の境内までの急な坂道を母が座った車いすを押しました。母は体重があるのでその車いすの重いこと。途中ずり落ちないよう必死で坂の上まで押しあげました。啄木の「たわむれに 母を背負いてそのあまり 軽きに泣きて三歩歩まず」という有名な歌がありますが、私の場合は母親が重すぎて泣きそうでした。母には私の苦しい声も聞こえません。しかし、なんとか無事初詣をすませ、母も獅子舞を見て「よかった」と満足顔。これからこの耳の遠い母との「手振り身振り」の会話の日々が始まります。
 
 
投書したのはいいのですが、実際新聞紙面で自分の文章を読むと、気恥ずかしい気持ちになります。新聞の投書ではなるべく読む人がほっとするような、あるいはちょっと笑ってくれそうな話題を選ぶことにしています。エフエムラジオの司会の小野さんも、そういう私の気持ちを理解されて、放送でわざわざこの記事を取り上げてくださったのだと思います。世の中にはお年寄りの世話をしている家庭が沢山ありますので、その人達へのエールになればいいです。団塊の世代である私たちは、何でもタフにやり抜くしかありません!