わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

秋深し 石垣描く 手が疲れ (岡山県津山市 津山城水彩スケッチ)

201410

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晴天の津山に来ました。津山といえば、やはり津山城です。春はサクラが咲き誇り、見事な風景を作り出します。秋に訪れるとどうなるのかな、と思い、やって来ました。サクラは落葉していて、ほとんど幹と枝だけになっているのに、遠くから見ると木全体が薄紫色か茶色の色に見えます。少し枯れ葉が付いたままになっていて、それがそんな色に見えるのでしょうか。


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今日の津山城は、絶好の行楽日和なのにあまり人がいませんでした。平日なので仕方がないのですが、ちょっともったいないですね。丁度津山市岡山県鳥取県の合同の会議が開かれているらしく、両県の関係者らしき人たちが目立ちました。

 

今日は城の正面の門から入ってすぐの小高い場所から備中櫓を眺める位置でスケッチをしました。すぐ近くにトイレがあるので、水が汲めるし、絶好のスケッチスポットです。説明を読むと、この備中櫓は2005年に復元されたもののようです。前は確か何も無くて石垣だけが堂々としたお城だったような気がしていたのですが、それで納得がいきました。この櫓が建ったおかげで、すごくかっこよくなりました。


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「わあ、かっこいいなあ!絵になるなあ!」、と思って描き始めたのはいいのですが、石垣が多くて大変でした。今日は石垣を描くのに全体の三分の二位の時間を取られたと思います。サクラの木も沢山あって大変でした。約2時間半。ほとんど誰も絵を見てくれる人がなく、ちょっと淋しかったのですが、秋の日をいっぱいに浴びての快適なスケッチでした。


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スケッチを終えたあと、簡単な昼食をたべて、それから歩いて城東地区へ行ってみました。ここは旧出雲街道沿いの古い町並みが残っているところです。久しぶりに来てみて、あちこちの家が櫛の歯が欠けたように無くなっていて更地や駐車場になっているのに驚きました。以前はもっと通りに活気があったのに、昼間なのにほとんど人通りがなく、店も開いているのか閉まっているのかわかりません。うーん、どうしてしまったんでしょうね。これはかなりショックでした。


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私の教え子のO君の話では、津山には変わった店が多くて、例えばパン屋なのにパンを置いていない店とか、昼間は閉まっていて夜に開店する怪しい喫茶店とかがあるそうなのですが、それって好きでやっているのならいいのですが、営業不振でそうなっているのなら、やはりちゃんと昼間に、売るべきものを売って、商売するべきでしょうね。


地方都市は「地方創成」とか言っていますが、実はどこも大変なのだと思います。津山もお城の近くがやはり観光のスポットですが、駅からここまで距離が短くて歩いて15分ぐらいで来れるのに、その駅からお城を結ぶメインの道路の両側の商店がすごく寂しいです。駅前も寂しいのですが、ここはこれから再開発されるそうなので、ここと津山城のエリアを上手くつなげばもっと活気がでると思います。あと、街を流れる吉井川や宮川がすごくいいので、これを取り入れた風景や町並みを売りにすべきでしょう。今日も岡山駅発津山行きのバスの乗客は私一人、帰りは3人。行きも帰りも、「この魅力的な津山にどうやったら人を呼び込めるだろう」と考えながらバスに乗っていました。


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