わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

秋色の 国分寺にて また描く (岡山県総社市 備中国分寺水彩スケッチ)

201410

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つい10日ほど前に描いたばかりなのですが、今日また備中国分寺を前回と同じ場所から描くことにしました。その理由は、新しく買った水彩絵の具を試してみたかったからです。今回初めて、水彩絵の具の中では最も高価なシュミンケ(ドイツ製)の固形絵の具セット(24色)を買ったので、その色合いを是非試してみたかったのです。これまで私が使ってきたのは、ウインザー&ニュートン(イギリス製)、ラウニー(イギリス製)、それとホルベイン(日本製)でした。それぞれに特徴がありそうなのですが、まだどれが自分に一番合っているのかは、正直まだわかっていません。固形の絵の具とチューブの絵の具でも発色がかなり違ってきます。



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ただ、今回シュミンケの絵の具を使ってみて驚いたのは、固形絵の具なのに、水で濡らした筆でさっと表面をなでただけでパレットに鮮やかな色が広がることでした。ウインザー&ニュートンだと、筆でなでてもなかなか色が拾えずかなり抵抗感があります。ちょっとザラザラした粒子のような感じがあります。これに対して今回使ったシュミンケの絵の具は、全体にしっとりした感じで水彩紙の上に広がります。ウインザー・ニュートンやラウニーが比較的控えめで穏やかな色なのにたいして、シュミンケの場合はかなり自己主張の強い色合いになる、という第一印象を持ちました。このように、絵の具の顔料とその他の補填材の調合の具合で、各メーカーでかなり違った色を出しているということが実感出来ました。

 

多分、描く対象や季節、天候そして自分のその時の気分によって使う絵の具を自分で選ぶのが本当は一番いいのでしょうが、アマチュアにはそれはかなり難しいことです。しかし、初めから「自分の絵の具と紙はこれ」、と決めつけないで、いろいろな画材をつかってみるのは、かなり面白い経験になります。


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そして、描き方も、たまにはいつもと違うやり方もしてみたいものです。今日はまた、私が最近やり始めた絵の具でいきなり輪郭線を描くという方法で描いて見ました。筆ペンで描いた時に比べて、ちょっと画面が濁ったような感じになりますが、線がはっきりしないので全体に茫洋とした感じというか、のんびりした感じというか、そんな感じになります。最近私の頭もぼーっとしてきているので、この描き方も丁度いいかもしれません。

 

今日は朝のうち暖かでしたが、正午ごろには黒い雲が出てきて空が暗くなり小雨がポツポツと降ってきました。「今日はもうこのまま駄目かな」と思っていたら、やがて雲が去って、また明るい空になりました。北国では明日は雪だそうです。

 
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