わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ここはさて フランス版の マチュ・ピチュか (南フランス レ・ボー・ド・プロヴァンス 水彩スケッチ)

2014517

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エクス・アン・プロヴァンスからバスで西へ1時間、中世の城塞都市レ・ボー・ド・プロヴァンスに来ました。かつてアルピーユ山脈の岩山の上にあった城塞が昔のままで残されています。もちろん今は観光地になっているので、城塞の中にはレストランや土産物屋さんがひしめいてはいますが、城塞の入り口から上の方を眺めると、昔の城の雰囲気が圧倒的な迫力で迫ってきます。この城塞の周囲の地形をみると、この城塞が難攻不落だったということがよくわかります。また、この城塞の中から外を見ると、はるか眼下に広大な大地が地平線までひろがっていて、フランスの国土の広さを感じます。

 
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まず講師のS先生の案内でスケッチスポットを2つ3つ見ながら歩きました。しかし、どれもどうもこの城塞のスケールの大きさを表現するのに物足りない気がして、自分の足でかなり歩き回って、この城塞を眺めることができて、しかも「下界」も同時に見渡せることができる場所を見つけました。やっと見つけて「わあ、これしかない」という思いで、すぐにそこにイーゼルを立ててスケッチを始めました。そこはかなり展望がいい場所だったので、観光客が次々とやってきて、写真をとったり、身を乗り出して下の方を見たりしています。今日はかなり気温が高く、日があたる場所は日焼けや脱水に気をつけなければならないぐらいの陽気でした。南フランスにきて分かったのは、晴天の場合、日が当たる場所は皮膚が焼けるほど暑いのですが、日陰はブルブルするぐらい寒いのです。なので、2,3時間のスケッチでも、温度管理が大事です。この5月でも、暑い時には半袖でいいのですが、寒い時にはセーターやカーディガンを着ていないとスケッチ中に体力を消耗します。


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スケッチを始めて1時間、ほぼ下書きができてきました。今日一番私を悩ませたのは上に書いたのですが、ひなたでの暑さでした。太陽にジリジリ照らされてのスケッチとなり、午前から日が高くなるにつれて、光は更に強さを増し、このままスケッチをつづけたら、熱射病にでもなるのではないかと思える暑さでした。水を補給し、ちょっと描いては日陰に避難して一休みし、さらにスケッチをつづけるという感じで、2時間半ほどで仕上げました。

 

今日も沢山の人が立ち止まって、絵を見てくれました。家族で遊びにきている人たちが多く、子供達も沢山きて見てくれました。やはりフランス人は日本人より断然絵が好きですね!そして、うまいと思うと黙ってないで必ずなにか声をかけて来ます。じいーっと絵を見続けてくれる人も沢山います。多い時にはなんと5,6人が後ろで私が描いているのを見てくれます。これには本当に励まされますね。嬉しくなります。そして英語で会話ができると、ますます嬉しくてうきうきします。


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お昼前にこの絵ができあがったので、次に城郭内の路地でやや小さめのスケッチをしました。レストランがある路地で、そのレストランを覗いたり、その前を通りすぎる人たちがここでも絵を見ていきます。2枚目は少し時間が足らなかったのですが、何とか仕上げて帰りのバスに間に合わせました。

 
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夜は絵の講評会がありました。

先生のコメントはやはりいろいろと参考になります。私のように自己流で絵を描いているものにとっては、プロのアドバイスは貴重です。また、仲間の人の意見も大変参考になります。やはりこのツアーにきてよかったと思う瞬間でした。