松平 藩主の菩提寺 月照寺 (島根県松江市 月照寺水彩スケッチ)
2013年4月

松江藩の歴代藩主であった松平氏9代の菩提寺、国指定史跡の月照寺を訪れました。松江城の西に位置するこのお寺は、春の桜、初夏のあじさい、秋のもみじと、四季折々の花木や草花に囲まれた由緒あるお寺です。松江に住んだ小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)もこのお寺の境内の静寂がとても好きで、好んでここを訪れたそうです。お寺の中には、初代松平直政公、7代松平不味公など、9代のお殿様のお墓が、それぞれ歴史を感じさせる独特の雰囲気で建っています。本堂は比較的新しく再建されたもののようですが、お寺の本堂というよりは、典型的な武家屋敷のつくりで、庭も美しく見事でした。



受付の女性に「スケッチしてもいいですか」と尋ねたところ、「どうぞどうぞ」と言ってくださったので、月照寺の入り口から本堂の通用門を望む場所で、椅子に座ってスケッチしました。お寺の長く続く壁の上から花をつけた桜の木の枝がところどころ広がり、花びらが道に散って、とてもきれいでした。今日は午後から天気が回復し、気温も少し上がってきました。近くの中学校から流れてくる部活の吹奏楽部の練習の演奏が見事で、それに聞き惚れながらのスケッチでした。


