わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

八雲立つ 出雲風土記の 丘に立ち (島根県松江市 風土記の丘 水彩スケッチ)

20134


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松江は朝から小雨。松江市郊外の風土記の丘で傘をさしながら里山風景をスケッチしました。松江市内の松江城から宍道湖湖畔を通って、市の南部に位置する八雲立つ風土記の丘をめぐるコースは、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」のなかに、「ぐるっと松江・宍道湖~出雲かんべの里巡りのみち」(16km)として記載されています。桜の花が満開のこの時期、この辺りにはのどかな里山風景がひろがります。「八雲立つ出雲八重垣」と、日本最古の和歌の中で歌われた八重垣神社や大社造りの国宝、神魂(かもす)神社などがすぐ近くにあり、出雲の神々の聖地として日本古代史に感心のある人達が、出雲市にある出雲大社とともに非とも一度は訪れたいと思う場所です。



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桜の花も雨にぬれていましたが、桜の木の枝から見える田園風景や遠くの民家、そしてはるかな先の雨にけむる山々が、奈良の明日香によく似た雰囲気で、確かに古代にこの地は一大文化の地だったんだと納得させられるような風景です。スケッチをしていると、「何事ですかいね。わあ、スケッチですか!」と驚いて絵を見てくださった散歩のおじさんや、神魂神社への道を尋ねて声をかけてきたドライバーや、その程度の人しか出会うことがなく、田起こしをするトラクターの音が遠くから聞こえ、ところどころで枯草か枯れ木を焼く煙があがり、大変静かな春の田園風景でした。



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