わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

マフラー

2022年12月21日

 

「マフラーや散歩の人と猫談義」

 

猛烈に寒くなりました。庭の植物の葉が寒さで縮こまっています。うちの猫も急な寒さで体調を崩しました。慌ててエアコンの暖房温度を上げ、猫の寝場所であるソファーに敷いている電気アンカの温度も上げました。猫は風邪をひいたようで、食欲がこの2,3日落ちています。

 

朝7時に散歩に出ると、この寒さの中でもかなりの人がウオーキングや犬の散歩で歩いています。時々出会う猫好きのご夫婦と今日は運良く出会えて、私が作った地域の猫と小鳥のカレンダーを差し上げることができました。しばらく地域猫の情報交換で盛り上がりました。

 

冬は地域猫にとって一番厳しい季節です。この時期を無事乗り越えられた個体だけが翌年も生き延びることができます。野猫たちは本来自分で餌を探していくのですが、それでも人との関係を大なり小なり求めていて、人の保護なしには生きられない生物だと思います。地域猫に優しい地域は自然が豊かで、そこに住む人の心も暖かい。そう思いたいです。

 

マフラーを季語にした俳句をひとつ。

 

「林中にマフラーの赤走り入る」   松尾隆信

 

何だかドラマ性があります。何が起きたのか。赤いマフラーをしているのは女性でしょうね。昔なら赤いマフラーをするのは女性と決めてもいいかもしれませんが、現代だと分かりません。マフラーをしているのが男か女かで、この句の中身はずいぶん違ってきます。そこまで読者にいろいろ想像させるところがこの句のうまいところです。