わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

鴨の声

2022年11月6日

 

「見渡せば遥かな水際(みぎわ)鴨の声」

 

今日の季語は「鴨の声」。久し振りに朝の散歩で足を伸ばして貯水池へ行ってみました。この時期鴨が来ています。池の岸から遠くを見ると、いました、いました。鴨の群れが泳いでいます。

 

『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「鴨(鴨の声)」を見てみました。

 

「河川・湖沼はいうまでもなく、都会の池など至るところに飛来し越冬する。種類が多く、雄は美しい羽をもつ。肉は美味で、狩猟が許されている。」

 

「鴨」を季語にした句をひとつ。

 

「鴨を抱くこころやさしき水の性」    清水径子

 

作者の眼差しのやさしさが引き立つ句です。鴨にも鴨が泳ぐ水にも等しくおもいを寄せています。たった17音でこんなやさしい気持ちを表せられる。すばらしいです。