わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

終戦日

終戦日つかれて深くねむる午後」

 

今日の季語は終戦日。今日8月15日は77回目の終戦記念日だ。私には戦争の記憶はない。しかし、戦後間もない生まれなので日本の貧しい暮らしは経験した。幼い頃から戦争は絶対やってはいけないと教えられた。親の世代の厳しい体験が身近に感じられた頃だった。そして平和憲法戦争放棄・不戦の精神も自然に身についた。今、ウクライナ戦争が激化する中、戦争では物事は絶対解決しないと強く思う。核兵器は絶対反対だし、日本の軍備の急激な拡張には反対だ。戦後77年経っても、戦争を嫌い平和を望む気持ちは変わらない。今日は1年に一度、その気持を高める日だと思う。

 

今日は凄まじい暑さ。朝4時頃から目がさめて、午前中かけてスケッチ会関係の机仕事をしたので、午後から眠くなった。気がついたら安楽椅子で2時間も寝てしまっていた。この安楽椅子も27歳の結婚時に買ってもう45年。ついに底が抜けて壊れてしまった。これまで持ちこたえてくれた椅子と今までの平和な日々に感謝したい。

 

今日の季語で2句。

 

終戦日妻子入れむと風呂洗う」     秋元不死男

「木々のこゑ石ころのこゑ終戦日」    鷹羽狩行

 

第1句。戦争がやっと終わって、家族と入る五右衛門風呂を洗うのも何かしら嬉しかったのだろう。新しい時代の始まりを喜ぶ気持ちが伝わる。第2句。人々だけでなく、木も石ころも戦争で苦しんだ。戦争はしてはいけないという気持ちが切々と伝わる。