わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

大西日

2022年8月7日

 

「断捨離や部屋片付かず大西日」

 

 

今日の季語は「大西日」。夏の西日が強いことをさす。

今日は立秋。暦の上で秋が始まる日だ。天気が不安定で昼前にザーと雨が降ったが、午後は夏の暑い日差し。今朝は町内の廃品回収で古新聞やダンボールを出した。その勢いで家の片付けをしたかったが、なかなか思うようにいかない。

 

世の中、断捨離という言葉が流行っている。シンプルライフは私も目指したいが、実際はなかなか物が無くならない。逆に最近は無理に今持っている物を捨てなくてもいいと思い始めた。新しい物を買わないかわりに、とことん使い切ってから捨てたい。衣類も穴があくまで着るようになった。

 

今無理に捨てなくてもいいと思い始めたきっかけは、今から約10年前の実家の片付けにある。父が亡くなって、遺品を整理し、ついでに家の片付けをした。自分では出来ないので、廃品回収業者に来てもらった。当時はお金を払って来てもらうのではなく、こちらが1万円だか2万円だか、わずかだが業者からお金をもらった記憶がある。その時は家中の大きな家具、古い食器、父が大事にしていた衣類など一切合切を業者が中型トラックで往復して持っていった。多分いくらか価値のあるものもあったかもしれない。業者はとても喜んでいた。しかし、こちらはまさに断捨離の気分で全て捨てた。1日がかりの作業の後、家の中は実にスッキリして何も無くなった。そうか、しかるべき時期がくれば、しかるべき業者が全てやってくれるんだと分かって以来、自分ではあまり断捨離は意識しなくなった。ちびちび捨てなくてもいい。もう最後はお金を払って片付けの専門家に任せる。これが結論だ。