わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

こんな本読んだことありますか? 『もしもの時の手続き・相続完全ガイド』(野谷邦宏著、Crossmedia Publishing)

2021年8月17日

 

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最近じわじわとわが身に迫って来たのが、この相続問題です。十数年前に義父・父が相次いで亡くなり、葬儀やその後の手続を慌ただしくやったのを思い出します。あのときはまだ自分が50歳代だったので、まだ体力にゆとりがあり、葬儀も手続きも結構落ち着いてやれました。それでも、父が死んだあとの数日〜1ヶ月は、島根県の実家に何日も泊まり込んで、市役所や、銀行、その他必要な場所へレンタカーを借りて母を乗せて出かけました。毎日複雑な手続きの連続で疲れました。

 

今思いだすと、市役所などでは複数の窓口で他の人と一緒に長時間待つことが何度かありました。現在はコロナ禍の状況で、果たして3密を避けて換気の効いた場所で待つことができるのか、とても心配です。デジタル庁云々と政府が盛んに言っていましたが、まずは市民が直接出向く従来型の窓口手続きの簡素化が大事です。今は以前よりインターネット申請などがかなり進んでいることを期待します。

 

親が昔住んでいて今は空き家になっている古い家を処分したいのだけれど、買い手がつくのだろうか、とか、高齢の母親の頭がしっかりしているうちに母親の預貯金をどうするか相談をしなければ、とか、気になる事が次々に頭に浮かびます。

 

それで、そんなときのガイドにとおもって買ったのが本書です。今は必要なところをざっと読んでいる段階ですが、令和になってからの新しい相続法にも対応しているそうで、なかなかわかりやすい内容です。

 

相続については、かなり腰を据えて勉強する必要があります。内容を理解しようとすると時間と頭を使います。この本の他にも、朝日新聞のネット上の情報サイト『相続会議』には、いろいろな事例についての詳しい解説がでていて参考になります。私は目下、本書と朝日新聞の情報サイトの両方を使いながら、少しずつこの分野のことに慣れていこうとおもっています。

 

世の中は断捨離ブームですが、自分の財産やその相続、親の財産のことを考えて普段から身辺整理をしておくことも、断捨離の大事なステップです。避けては通れない道なら、ある程度元気なうちに、頭がまだ正常に回るうちに、勉強を始めたほうがよいのではないでしょうか。