わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

カエル

2022年7月21日

 

「子ガエルのうずくまりけり雨強し」

 

今日は不安定な天気。強い日差しだと思っていたら急に空が暗くなり強い雨が降った。雨はすぐにやんで、また太陽の光が差してきた。

 

散歩道の農道に沿って広がる水田の稲は順調に生育している。今は戻り梅雨状態なので、道のあちこちに水たまりができている。時々農家の軽トラが走るぐらいで、交通量は極めて少ない。水たまりを避けながら歩いていると、小さな小指の先ぐらいの大きさのカエルがぴょんぴょん飛んで出てくる。水田のなかで卵が孵化して成長して、その後道に上がってきたのか、それとも道の水たまりで生まれて育ったのかよくわからない。こんなところにも小さな命がある。

 

このカエルたち、いずれ鳥やその他の動物の餌になる運命だろう。あるいは車にひかれてしまうかもしれない。それでも一部は生きて成長し、また卵を産んで子供を残す。そのカエルたちが他の生物の生命を支える。そういう命の循環系が水田の周辺にある。しかし、最近田んぼでカエルの声を聞く機会が激減した。散歩中に耳をすましてみるが、聞こえない。多分農薬のせいでカエルが生きていけないのだ。カエルが減れば鳥も減る。次第に健全な里山の自然がなくなっていく。

 

農家の中には有機農法で稲作をしている農家がある。そういう農家の水田はカエルの声がうるさいぐらいだ。水の中にはヒルなどもいれば、時には蛇も出てくる。カラス、サギ、カルガモなど大型の鳥が沢山飛んでくる。そういう田んぼで出来たコメを買うと、値段が高いがやはりおいしいし、安全である。有機農法米はスーパーで売っているときがある。ネットの通販では間違いなく手に入る。一度試していただきたい。我が家では玄米は有機農法米を注文して買っている。