わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

私のSDGs — 食事と料理

2022年5月17日

 

 

毎週火曜日の午前中にはスーパーに1週間分の食料の買い出しに一人で行く。毎日、昼食は自分、夕食は妻と料理の分担をしているので、火曜日には自分の1週間の予定をざっと頭に描いて家族4人分の食料を買う。もともと料理が好きなので、材料の季節の野菜や、果物や魚介類を探すのは楽しみだ。

 

ただ最近、いつまでこのペースでやれるのか、ふと考えるようになった。自分も高齢なので、いつまでも今のペースで行くのは無理だと感じ始めている。もし将来自分が一人で生活しなけなければならないような事態になった時、いったいどんな食生活をしているのか、正直不安だ。コンビニ弁当を買うか、食事の宅配サービスを利用するか、施設の世話になるのか、ヘルパーさんに頼るのか・・・。それとも毎日レトルトのカレーライスか。

 

夫を亡くした有名な女性料理家が、夫の死後しばらく料理をする気力が出なかったとテレビで話していた。「結局、料理って人のためにするものなんですね。自分のために何かおいしいものを作ろうとは全く思わないです」と語ったその人の言葉が強く心に残った。多分そうなんだ。家族がいるから料理を作る気がするけれど、自分ひとりならわざわざ材料を揃えて何か作ったりはしないだろう。

 

そう思うと、うちの近所の一人暮らしの人や、奥さんを亡くして一人暮らしの友達に思いが至る(私の友人にはなぜか奥さんをなくして一人暮らしの人がとても多い。子供さんは遠くにいて頼りにならない)。みんなどうやって毎食を食べているんだろう。食べるって、幸福の基本だから、これが無いときついだろうなあ・・・。さみしさがつのるだろうなあ。

 

食は言うまでもなく生活の基本。おいしいものを食べることで幸福度が高まる。子どもたちもしっかり食べないと勉強に身が入らない。それで全国で子どもや家族を支援しようとこども食堂が増え続けている。日本人の幸福度が先進国中で最下位に近いのは、ひょっとして食生活が原因なのではないだろうかと思ったりする。

 

食事と料理は決してあなどれない。自分自身も自分の周りでもこれを持続させる方法を考えたい。