わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

枝豆

2022年8月12日

 

「枝豆や茹(ゆ)でて悩まし塩加減」

 

今日の季語は「枝豆」。俳句歳時記の「枝豆」の項を以下そのまま載せる。

 

「大豆のいまだ十分に熟していない青いもので、塩を加え莢のまま茹でて中の青い種を食べる。噛むとやわらかくわずかに甘みがある。食卓などに枝ごと出されるところからこの名がついた。ビールによくあい、おつまみとしてまさに定番といえる」(「今はじめる人のための俳句歳時記」角川ソフィア文庫)。

 

枝豆は茹でるのが意外と難しい。まず時間。固くても柔らかすぎても美味しくない。その適度な茹で時間の見極めが難しい。そして塩加減。塩辛いとその辛さが食べ終わるまで気になる。逆に塩気が足らないと枝豆のうまさが引き出せない。その微妙な塩加減がむずかしい。枝豆の硬さと味わい。この二つが合わさってはじめて秋の定番の味になる。

 

枝豆は地元産と特定の産地産がスーパーの野菜売り場に並ぶ。決して安い買い物ではないが、夏のビールのおつまみにはぜひ欲しい。

 

「枝豆を真青に茹でて一人とは」 梶山千鶴子

 

歳時記に出ている句だ。一人暮らし?の女性の心情がよく出ている。一人で枝豆を茹でてビールでも飲んでいるのか。男でも一人で枝豆を茹でるのはわびしい気がする。やはり家族や友達とビールを飲みながら楽しみたいところ。でも一人でもいい。ビールがうまければ。