わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

確定申告のシーズンです

2022年2月21日

 

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2月16日から3月15日までは確定申告のシーズンです。27歳で就職して65歳で退職するまで、この確定申告は私には全く他人事でした。職場の事務が全て手続きをやってくれて、何もする必要がなかったからです。この間、毎月の給料以外の雑収入は無いし、土地や家屋を売ったりすることも、寄付することもなかったので、それでOKでした。

 

退職後、ふるさと納税や災害見舞いの寄付などをすることが時々あります。寄付の場合はわずかですが還付金が戻ってきます。また自分が書いた本や描いた水彩画を売ったりして、多少の雑収入がある年もありました。それで毎年ではありませんが、必要に応じて確定申告をするようになりました。

 

申告はe-Tax(電子申告)で、自宅で出来ます。パソコン画面を見ながらの作業です。ちょっとこのコロナ禍で、混雑が予想される税務署に出かける気がしません。予めいろいろ納税の勉強をしようと主にネット上で資料を集めましたが、結局一番わかりやすくて頼りになるのは国税庁のホームページでした。これはよく出来たホームページで、(ある程度理解に時間はかかりますが)税の素人にもわかるようになっています。

 

申告する際には、国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」へアクセスします。指示通りに自分のデータを入力すると自動的に計算されて、還付金の金額や所得税の金額などが画面に現れます。途中で疲れた時は中断して打ち込んだデータを保存し、またあとで入力を再開できます。最後に出来上がった書類をプリンターで印刷し、必要な添付書類(コピー)を添付して税務署に郵送します。

 

このようにe-Taxは慣れると簡単ですが、普段パソコンやスマホを使わない(使い慣れない)高齢者には無理です。こうやってデジタル・デバイド(情報格差)が起きるわけですね。世の中、パソコンやスマホが使えない人は取り残されます。こういう高齢者を支援するシステムも要ります。単に税理士さんに頼めばいいという話でもありません。簡単なことは年寄りでも自力で出来るよう助けるシステムが大事です。

 

もう一つ思ったのは、e-Taxのようなシステムが進むと、従来の税務署の仕事がAI(人工頭脳)に肩代わりされて、人に頼っていた仕事が大幅に減るのではないかということです。今の銀行ではこれまでのように人員が要らなくなっているように、こういう役所にも人が要らなくなる時代がくるのでしょうか。そしてますます何でもデジタルの世界になっていく。「私はアナログ人間だから」なんて冗談半分で言っておれないぐらい、時代の流れは急です。