わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

英単語メモ – weather(ウエザー)と climate (クライメット)

2021年8月13日

 

f:id:yaswatercolor:20210813164623j:plain

 

 

最近のテレビで天気予報が結構面白いです。天気予報は我々一般人が「自然」や「地球」に向き合うことができる貴重な窓口になっています。ニュースの時間の後に気象予報士の人がその日の天気と予報をていねいに解説してくれるのを見ると、「昔は予報がこんなに詳しくなくて、よく外れたなあ」とか、「気象衛星や大型コンピュータの力でここまで予報精度が上がったんだろうなあ」とかいろいろ考えさせられます。毎日天気予報を見て、気象予報士に関心をもつ人も多いでしょう。今の NHK の朝ドラ「おかえりモネ」でも主人公の女性は気象予報士です。

 

その天気を示す英単語が weather(ウエザー)です。Advanced Favorite English-Japanese Dictionary では、***3つの最々重要単語(約1,100語)です。この辞書に書かれている説明を以下に書きます。

 

Weather (「風が吹く」が原義)(名詞)①天気, 天候, 気象. ② (the〜)(口語的)(テレビ・ラジオの)天気予報. (新聞などの)天気予報欄. ③悪天候;暴風雨.

 

いずれにしてもシンプルです。ついでに関連する単語を拾ってみると、

 

Weather forecast (ウエザー・フォーキャスト)天気予報

Weather forecaster(ウエザー・フォーキャスター)天気予報官(士)

Weather report(ウエザー・リポート)天気予報

Weather person(ウエザー・パーソン)気象予報官(士)

Weather station(ウエザー・ステーション)気象台

Weather satellite(ウエザー・サテライト)気象衛星

 

などがあります。

 

ところで、weather に関連する単語に climate があります。これは*1つの重要語(約5,000語)です。Advanced Favorite English-Japanese Dictionary にはとてもわかりやすい解説が出ています。

 

Climate(語源は「赤道から両極への傾斜」)(名詞)①気候(ある地域の平均的気候を指す;weather は特定の日の天候をいう). ②(気候的に見た)風土, 地域, 地帯, 地方. ③(ある時代・社会の)風潮, 傾向, 雰囲気.

 

このところよく目にしたり耳にしたりするのが、climate change(クライメット・チェンジ)(「気候変動」と訳されます)という言葉です。地球の温暖化(global warming:グローバル・ウォーミング)が関係していると言われています。

 

「気象」と「気候」は日本語ではかなり似た言葉ですが、そこには明確な区別(使い分け)があります。『異常気象と地球温暖化』(鬼頭昭雄著、岩波新書)には、「気候とは、長期にわたる気象の平均です」と端的に書かれています。

 

 

yaswatercolor.hatenablog.com

 

 

ついでに岩波の広辞苑(第7版)を見てみました。   

 

きしょう(気象) 大気の状態および雨・風・雷など、大気中の諸現象。

 

きこう(気候) 各地における長期にわたる気象(気温・降雨など)の平均状態。ふつう30年間の平均値を気候値とする。

 

わかりやすい説明です。これでますます weather と climate の違いがはっきりすると思います。