わたしの水彩スケッチ日本紀行

水彩スケッチ、読書、そしてのんびり思索の旅

こんな本読んだことありますか?  『日英語表現辞典』(最所フミ編著、ちくま文芸文庫)、 『英語類義語活用辞典』(最所フミ編著、ちくま文芸文庫)

2019年11月5日

 

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今はちょうど読書週間の期間中です(10月27日〜11月9日)。昨日は丸善に行き、以前から気になっていた2冊の本を買いました。『日英語表現辞典』の帯には「1908年生まれの著者の『伝説的辞典』が異例の東大・京大1位」とあり、Twitterへの投稿から緊急復刊した結果、東大生協と京大生協の書籍部で売れ行きNO.1になったことが書かれています。私がこの本を知ったのは、朝日新聞の読書欄の記事でです。この本と、ついでにその隣に重ねて置いてあった『英語類義語活用辞典』も買いました。2冊とも、辞典とはいっても普通の文庫本の表紙ですし、全体にちょっと厚めの文庫本という感じです。

 

やはり気になるのは著者。「どんな人がこの本をつくったんだろう」、と私は初めて出会う著者の場合はいつも著者の紹介欄を真っ先に読みます。最所(さいしょ)フミ。1908年大阪府生まれ。津田英学塾(現津田塾大学)、ミシガン大学卒。NHK朝日新聞社、日本リーダーズ・ダイジェスト社、Japan Times社などに勤務。1990年死去。英語に関する著書多数。80年余りの人生を英語にかけた人のようです。

 

どちらの本も、辞書というより、パラパラと好きなところをめくって拾い読みするのがふさわしい感じの本です。英語の単語の用法を、いろいろな例文をあげながら説明しています。普通の辞書と違って、著者の英語への思い入れが随所に感じられます。意味の似た英単語同士の微妙に異なる用法の違いや言葉のニュアンスの違いを、わかりやすく説明してくれます。収められている言葉の数は多くはありません。しかし、ポイントとなる単語についてかなり詳しい説明があります。『日英語表現辞典』のはしがきの中で、著者は「本辞典はアルファベット順になっている。普通の辞書と似ている点はただそれだけで、その他の点ではすべて独自の方法によるものである。たとえば各語句の解説にかなりのスペースを費やし、しばしばミニ・エッセイの姿を呈している」と書いています。

 

この2冊の本はどこを開いても気軽な感じで読めます。通勤・通学電車の中とか、ちょっとした空き時間に、カバンや本棚から取り出して読めます。多分、英語好きの人や英語好きになりたい人の間でずっと人気を保ちつづけ、それらの多くの人々の支持で復刊されたのでしょう。これらの本はきっとずっと読者のそばにいて、読者の英語のセンスや英語的思考法を磨く助けをするのだろうと思います。私など、今はラジオの基礎英語シリーズとラジオ英会話ぐらいしか日常的に英語に接する時間がありませんが、そのラジオ講座でも言葉のニュアンスの違いについては機会あるごとに講師から説明があります。そんな時に、この2冊の本を開いて、言葉の使い方をもう一度確認すればよいのだと思います。ただ、言葉はどんな言葉でも時代とともに変化します。21世紀に入って約20年。この間にも、「現代英語」の「現代」の部分は刻々と変化し続けていることは、頭のどこかにとめておく必要はあるかもしれません。