英単語メモ – welcome (ウエルカム)
2021年10月5日
英語の welcome には動詞(歓迎する、歓待する)、形容詞(歓迎される、喜ばしい)、間投詞(ようこそ)、名詞(歓迎)の4つの用法があります。このうち形容詞的用法のひとつとして、You’re welcome. (どういたしまして)は日常的によく使いますし、学校でも真っ先に習う表現の一つです。
私が中学で習った記憶では、
Thank you very much. に対しての返事で
You are welcome.
だったとおもいます。
これを習って以来、大人になってこれを使う機会があるたびに、いつも何かスッキリしない気分を感じていました。You are welcome だと型苦しいし、ちょっと長ったらしい。発音もしにくい。本当にこれでいいのだろうか、という気持ちでした。そのうち、You are welcome. は正式な言い方で、 You’re welcome. と省略形で書くのが一般的(辞書はどれを見てもこの省略形です)と分かりました。さらに口語表現では Your welcome. も許されるということも知りました(このつづりは間違っているので書いてはいけないそうです)。これだと発音が楽です。
そして「どういたしまして」と返事をする時は、いろいろな場面があって、その場面場面で使う言葉が違うということもだんだん分かってきました。
20歳代で初めてアメリカに行った時に、私が Thanks. または Thank you. と言った時に、もっとも高頻度で帰って来る返事は、Sure! でした。とても気軽な明るい言葉で感心し、それ以来自分でもよく使うようになりました。My pleasure.と言われたときもありました。Not at all. もよく聞きました。
「どういたしまして」の返事の仕方をまとめて辞書(The Wisdom Japanese-English Dictionary)で調べてみました。
That’s all right.
OK.
Sure.
You’re welcome.(アメリカでは最も一般的; You’re very welcome.は強調)
It’s nothing,
No problem. (よく用いられるが目上の人には避けたほうがよい)
Not at all. (とんでもない の意味)
It’s a pleasure. (こちらこそ の意味)
My pleasure. (目上の人にも用いる丁寧な言い方)
Don’t mention it. (礼にはおよばない の意味)
Anytime. (いつでもどうぞ の意味)
日本語だと「ありがとう」、「ありがとうございます」、「どうも」、「どうもありがとう」、「どうもありがとうございます」ぐらいですね。そう考えると、英語のほうが感謝の言葉は多彩です。こんど誰かに Thank you! と言われたら、上のどれかを選んで使ってみてください。ついでににっこり笑顔で。