わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

田植え

2022年6月19日

 

 

近所の田んぼで田植えが始まった。田んぼに水がはられ、この時期ならではの光景が見られる。朝の散歩道で田植えの終わった水田の写真を撮り、自宅で写真を見ながらスケッチした。今回、1時間以内でのスケッチが目標。速くスケッチする練習だ。ついでに俳句も作った。

 

「風受けて水面かがやく田植えかな」

 

今日のスケッチ

モンバルキャンソン水彩紙F4

鉛筆とホルベイン水彩絵の具

 

 

こんな本読んだことありますか? 『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』(夏井いつき著、PHP研究所)

2022年6月18日

 

 

 

NHKのラジオ俳句番組(らじるラボ、ラボ句会)に初めて投句したこと(6月14日)をきっかけに、ついに私もこの世界に足を踏み入れることになった。俳句の世界だ。

 

yaswatercolor.hatenablog.com

 

これまでは単に5・7・5の言葉のリズムが好きで、自由に作って遊んでいた。これからも基本はそれでいいと思っている。しかし、本物の俳句には当然「型」や「きまり」があるだろう。それを勉強するために、ベストセラー本を読んでみることにした。

 

著者の夏井いつきさんの教え方は丁寧でわかりやすい。夏井さん出演のテレビの俳句番組は夕食の片付けをしながら横目でちらっと眺めたりすることがあるが、真剣に見たことはまだ無い。人気番組らしいので、いつかちゃんと見てみたい。

 

本書の内容は、俳句入門書としてとても優れていると思う。1日ですぐに読めて、読んだあと、素直に俳句をやってみたい気になる。

 

本書の「はじめに」に書かれた夏井さんの言葉は、俳句の楽しみ、俳句のもつ力を語っている (以下引用)。

 

「俳句を始めると、毎日が楽しくなります。日々起こること、出会うものすべてが『俳句のタネ』になって、人生から『退屈』という言葉がなくなるのです。『暇だ』とか『つまらない』なんて時間は、どこかに吹き飛んでしまいます。

 それに、俳句には、人を救う力があります。私自身、『もう立ち上がれない』と思うような苦しい出来事に直面するたびに、何度も何度も俳句に救われてきました。

 起こってしまったことは仕方ない。転んでしまった事実は変わらない。それなら、その体験をひとまず受け入れて俳句にしてみよう。そう考えると、また前に進んでいけるのです。

 誰しも、生きていれば、苦しいこと、つらいこと、いろいろあると思います。でも、そのぶん、『俳句のタネ』が増えたと思えば、涙も苦労もムダではありません。むしろ、トクした気分になりますよ。

 たかが十七音の世界です。でも、その十七音で自分を表現できて、時には、自分が書いた十七音に癒やされることもある。こんなに楽しくて実用的な趣味は、そうないと思います。」

こんな本読んだことありますか? 『富士日記(上)』(武田百合子著、中公文庫)

2022年6月17日

 

 

富士日記』をゆっくり楽しみながら読んでいる。前に読んだのはいつ頃だっただろう。今読み返すと、日記全体の雰囲気は今も忘れていないが、中身の詳細はかなり頭から消えている。作家・武田泰淳の妻として、夫、そして娘と過ごした富士山山麓の山荘での日記だ。武田百合子のこの作品は、主婦としての日常生活を綴ったものだが、今や名作としての評価が高く、その文章は優れた文章として取り上げられることが多い。前に読んだときには最後まで完読していないかもしれない。何しろ長い日記だ。

 

武田百合子は1925年(大正14年)横浜生まれ。1993年(平成5年)死去。享年68歳。この年代の女性にしては比較的若くして亡くなっている。私の母が1924年生まれでもうすぐ98歳なので、ほぼ同じ年代ということになる。学生時代に太平洋戦争を体験し、戦後の混乱や復興も体験した。これは日本の戦後の復興期の1964年(昭和39年)から17年間(彼女の年齢だと39歳から56歳まで)の日記ということになる。

 

今読むと、昭和の時代が懐かしく思い出される。この日記がスタートした昭和39年7月は、ちょうど私が高校に入学して最初の夏休みを迎える頃だ。この時期の『富士日記』の日付を見るにつれ、自分の当時の姿が鮮やかによみがえる。高校1年生。山陰の地方都市の進学校に進んで、妙に自信に満ちていた。1年生の夏休み前の全学模擬試験。成績は悪くなかった。というよりかなり良かった。強い優越感。将来の夢がふくらんでいた。そして昭和40年8月の日付。自分が高校2年の夏だ。高校の授業で学ぶ量の多さに、かなりアップアップしてきていた。勉強のペースを掴めず、苦しんでいた。たった1年でがらりと状況が変わった。そんな時代を、この日記を読みながら思い出す。今読んでいる日記の箇所は昭和40年12月。私は高校2年の2学期を終えようとしている。理系のコースを選んだが、数学と物理が苦手でコース選択を後悔している時期だ。その後、数学は何とかなったが、物理は興味を持てないままで終わった。成績は急降下。強い劣等感。そんな苦しい高校時代後半を思い出す。

 

他の人の日記を読んで、自分のことを鮮明に思い出し、今更ながら反省したり、後悔したりする。人間って面白いと思う。武田百合子の日記は13年後まで続く。富士日記の中巻と下巻もゆっくり読むつもりだ。最後まで読んで、この人の人生の大事な部分を学びたい、というか一緒に楽しみたい。みんな一人ひとり違う人生だ。成功もあり大失敗もある。山あり谷あり。それが面白い。武田百合子の文章は、自分を飾らず、素直に感じたまま書いた文章だ。地域の人との会話や自分の周囲の人間描写が特に面白い。こんな日記が残せた人は幸せだ。

 

 

第76回木曜スケッチ会(岡山)のお知らせ

2022年6月16日

 

第76回木曜スケッチ会を6月23日(木)に岡山市北区RSKバラ園で行います。新型コロナの感染対策と熱中症対策を十分取ってご参加ください。

 

日時:2022年6月23日(木)9:30〜12:30

場所:岡山市北区RSKバラ園駐車場に集合

 

参加自由。無料です。バラ園入園には800円が必要です。

 

当日が雨の場合は、6月26日(日)に延期します。

 

 

スケッチ会通信誌・彩(いろどり)第23号の編集

2022年6月15日

 

朝顔の鉢。一雨ごとに植物が大きくなるのがうれしい。

 

今日は午前中から木曜スケッチ会(岡山)の通信誌・彩(いろどり)第23号の編集作業をした。新型コロナ禍で始めたこの通信誌。毎月15日が原稿締切で16日に発行。それが23ヶ月目を迎えた。

 

会員34名に向けての通信誌で毎回12〜13ページ程度。それほど大げさなものではない。その月に描いた絵の写真と説明文を送ってくれた会員の作品を一人1ページで紹介するのだ。Microsoftワードで文章を編集し、適当にサイズを小さくした写真をページ内に収める。

 

これだけの作業だが、最初の頃は1日では編集が終わらず、締切の2,3日前から準備した。最近は慣れてきて、半日で主な作業は終えられるようになった。翌日の16日にはEメールアドレスをもつ会員に編集が終わって完成したPDFファイルをGoogle Drive経由でWeb配信し、スマホやPCを持たない会員向けには紙にプリントして郵送する。これで一連の作業が終わりだ。

 

やってみて面白いと思ったのは、何となく雑誌の編集をやっているような気分になれること。これだとこのやり方を他のコミュニケーションにも応用できそうだ。今は紙媒体の情報伝達はだんだん姿を消している。それで、何とか高齢者仲間にもWebに慣れてもらって、ゆくゆくはこの通信誌も完全に電子化し、会員だけでなく、趣味を同じくする人たちに加わってもらって、もっと大きなものにしたいという夢がある。たとえそう簡単にはいかなくても、何となく「起業」のような雰囲気を味わえるのが面白い。どうやったら会員を増やせるか、会員が満足してくれるか、この通信誌が広く認知されるようになるか、いろいろ頭をひねるのが面白い。

 

 

NHKラジオ ラボ句会 初投句

2022年6月14日

 

 

毎週火曜日に車でスーパーに1週間分の食料品を買い出しに行く。その帰り道、ちょうど午前10時半ごろにカーラジオをつけると、NHK第一の「らじるラボ10時台」という番組で「ラボ句会」というのをやっている。興味がありいつも聞いているが、今回思い切って投句することにした。兼題は「あじさい」。私は、当日前に予め出しておく題のことを「兼題」と言うことさえ今まで知らなかったぐらいで、正真正銘の初心者だ。今週の日曜日にNHKのホームページから投句した。

 

やはり結果が気になった。買い物を終わって車に乗り込みラジオのスイッチを入れた。最初にいくつか初投句の初採用作品が紹介される。残念ながらこの中に私の句は無かったので、予想はしていたものの、正直ガッカリした。10時30分からのニュースを挟んで句会再開。さあこれから上級者の句が紹介されると思って聞いていたら、いきなり私の投稿句が出てきた!ラジオネーム「虎ちゃんの友達」。虎ちゃんは私が朝の散歩で出会う雄猫ブレッド君の別名だ。他の住民の人が彼のことを「虎ちゃん」と呼んでいる。それでラジオネームをこのようにつけてみた。

 

私の句は

あじさいの 小鉢が飾る 理容室」

 

先週の土曜日に散髪屋さんに行った時に、椅子の前の鏡の横に小さな鉢植えのあじさいが置いてあり、それがきれいな花を咲かせていた時の情景だ。何ということはないスケッチのような俳句。この素直さがよかったのかもしれない。

 

実は、投稿した句は選者によって少し手直しされていて、もとの句は

あじさいの 小鉢が飾る 理容台」

としていた。この「理容台」という言葉は自分で作った言葉で辞書にはないのだが、やはり選者はそれを見逃さない。本来、訳のわからない言葉を含む句はボツなのだろうが、初心者で初投句ということで、配慮して下さったみたいだ。よく調べて、必ず辞書にある言葉を使うこと。今後、気をつけたい。

 

帰りの車の中で気分は高揚。思わず赤信号を無視しそうになった。

 

「初採用 聞いて思わず 声上げる」

体重計

2022年6月13日

 

 

ここ数年、毎日入浴後〜就寝前に体重計に乗ることにしている。最近の体重計(正確には体組成計)では体重の他に、脂肪、筋肉、骨、内脂肪、体水分量などが表示される。「基礎代謝量」というものも示される。体重計で示されたこれらのデータは毎日大学ノートに記録することにしている。

 

体重、脂肪、骨量など毎日測定しなくても月に1度位で十分ではないかと普通は考える。確かにそうだ。これらの値に日々それほど大きな変化はない。しかし、例えば体重の急速な変化は病気の兆候とよく言われる。それで念の為に毎日記録している。

 

最近は、体重などに加えて、朝起床後30分以内の血圧と脈拍数、朝夕の体温、歩いた歩数、主観的な体調の評価(◎、◯、△、☓)も記入している。歳をとってくると血圧の管理は大事だ。特に早朝の起床後・排尿後の血圧が高いと問題だと言われている。新型コロナ禍では、毎日の体温測定も欠かせない。幸い体調の評価で☓になる日はほとんど無い。そういえば、新型コロナのワクチンを打った翌日は☓だった。△の日は2,3ヶ月に1度ぐらいある。風邪気味の時や、消化器系の不調の時だ。最近は有り難いことにほとんど◎の日が続いている。

 

大学ノート2冊分のデータを自分でじっくり見ていて、最近あることに気がついた。それは体重計の検査項目の中で「基礎代謝量」の値が日々の体調に大きく関係することだ。「基礎代謝量」が高い日は間違いなく体調がいい。逆に、今日は何となく元気がでないなという日は、不思議なことにこの「基礎代謝量」が低い。

 

体重計のメーカーのサイトには、この「基礎代謝量」について詳しい解説があって参考になる。内臓の調子のバロメータになるらしい。また「基礎代謝量」の年齢による変化、「基礎代謝量」をあげるにはどうすればよいか、などがていねいに書かれている。

 

体重計の記録を始めた頃は、ほとんど義務的にノートをつけていたが、データが何年もたまってくると、データの意味がだんだん分かってきた。つまり自分の体調の経年変化を記録しているのがはっきりする。今は毎日、血圧、体温、「基礎代謝量」を記録するときは、不安と期待でワクワクドキドキするほどだ。

 

1年に1度の人間ドックや市が行う定期検査、眼や歯の定期検査に加えて、日々自分で行う測定が健康管理には欠かせないと実感している。毎日の体調の記録、おすすめです。