わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

氷雨(ひさめ)去り 瀬戸の島々 霧の中    広島県福山市鞆の浦

2019年2月


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今日はグループで鞆の浦に来ました。前回下見をしたので、道案内は十分できます。今日の最大の心配は天気。昨晩から今朝にかけてかなりの雨が降りました。しかし、天気予報では、現地福山市では朝10時ごろに雨が上がりその後は回復に向かう、とのことだったので、予定通り早朝のJR電車に乗りました。こんな天気にもかかわらず、7名の参加がありました。
 
JRとバスを乗り継いで、鞆の浦に到着したのが9時半。そして天気予報通り、10時には雨はほぼ上がりました。はじめに私が下調べをした主なスケッチポイントを皆さんに案内しました。その後、全員が鞆港沿いのそれぞれ気に入ったスケッチポイントに移動してスケッチを始めました。今日は天気が悪かったので観光客の出足が鈍く、いつもなら通りを歩く多くの人に遠慮しながらスケッチしなければならない場所なのに、今日は堂々とスケッチができました。悪天候が幸いしたと言えます。


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スケッチが始まって、雨がほとんど降らなかったのはよかったのですが、大敵は予想外の寒さでした。ちょっとこの1,2週間は高い気温に慣れっこになっていたので、油断していました。いかに暖冬とはいえ、さすがに2月です。1時間ほどスケッチをしているうちに足元や首筋からじわじわと寒さが襲ってきました。あわててマフラーをぐるぐる首に巻いて、使い捨てカイロを2つ持ってきたのを思い出して、それを背中に貼りつけて応急の防寒対策です。今日は耳あて付きの帽子をかぶってきたので、その耳あてが出るようにかぶり直し。それでもまだ寒さが収まらず、近くの自動販売機で熱いミルクコーヒーのボトルを買って一気に飲んで体を温めました。最近は、プラスチックごみのことが気になって、なるべくペットボトル入の飲料は飲まないようにしているのですが、今日持ってきた水筒のお湯はぬるくて、とても体を温める役を果たしませんでした。これは今日の一番の失敗です。
 
少し体が暖まったので、落ち着いてスケッチ再開。他の人達もこの寒さがこたえたようで、早々に切り上げる人が出始めました。私も皆に合わせてスピードアップ。最後に大きな平筆で大胆にさっさっと空と海の色をつけなおして、何とか絵が仕上がりました。この寒さが今日の画面にうまく描き込められていればいいのですが。

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スケッチ後、全員で講評会。今日も寒い寒いと言いながら、皆とてもいい絵ができていました。

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昼食はそこから歩いてすぐの店で、全員で名物の「鯛茶漬け」を食べました。皆さん、ふーっと落ち着いた顔。お腹の中から温まりました。やはり鞆の浦といえばこれです。そのあと、すぐにバスに乗ってJR福山駅へ。「鯛茶漬け」もバスの中も暖かくて有り難い!こんな冬の雨上がりの日のスケッチは忘れられない思い出になります。


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ウオーターフォード水彩紙 中目 ナチュラル F6 2枚
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:3時間