わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ムクロジの 実を教えられ 大燈籠(だいとうろう) (岡山県岡山市北区 吉備津彦神社)

2018年6月

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6月に入って最初の土曜日は快晴。湿気の少ない爽やかな初夏の日。日陰は涼しくて、虫もまだそれほど飛んでこないので、スケッチにはピッタリの日でした。今日のスケッチは、自転車で行ける近所の吉備津彦神社の大燈籠(だいとうろう)です。
 
江戸時代末期(1859年)に造られた燈籠で、日本で一番大きいそうです。これが正面の本殿に登る石段の両脇に2基置かれています。神社の参道の古い家並み、鳥居の前の備前焼の大きな狛犬(こまいぬ)、そして本殿と並んで、この大燈籠は吉備津彦神社の見どころになっています。

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観光客は半分ぐらいが外国人。ボランティアの人が英語で境内を案内していました。その案内の人の声を遠くに聞きながら、椅子に座ってゆったりとスケッチしました。大きな木立の下の涼しく気持ちの良い場所です。燈籠はいつも描く時に苦戦します。全体のバランスをとって描くのが難しい。この大燈籠も屋根の部分が大きいのですが、その上の丸っぽい構造物なども含めてこの重たそうな石の塊をどうやって全体にバランスよく描くか、意外と手こずりました。

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スケッチを始めて1時間半たった頃、ボランティアの人が絵を見にきてくれました。ついでに、私が座って絵を描いている地面にたくさん落ちているあめ色のつややかな大きな実を指して、「ムクロジの実です」と教えて下さいました。ムクロジとは漢字で「無患子」と書くそうで、子供が病気にならない、という縁起のいい木なのだそうです。この実の中の黒い丸い種は乾かして正月の羽つきの玉の部分に使われるとか。そんなことなどを教わりながら、スケッチ約2時間。帰りにそのムクロジの大きな木を下から見上げて写真に撮りました。

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アルシュ水彩紙 粗目 6
青墨筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間