わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

木枯らしが 運ぶこの匂い たまらない (岡山市北区 吉備路自転車道 水彩スケッチ)

2015年11月
 
イメージ 1


今年の11月は暖かかったのに、明日からは寒気が入って西日本もいよいよ冬に突入するそうです。今日は青空が見えていましたが、風が強く、じっとしているとかなり体が冷える、そんな日でした。青空の見えるよい天気につられて午後からスケッチの用意をして自転車に乗り、吉備路自転車道を走りました。稲刈りが終わった田んぼの中の道を吉備津彦神社、吉備津神社と通りすぎて、更に神社の前のいわゆる門前町の通りを過ぎると広い田んぼの中の道に出ました。ここから備中国分寺まではしばらく広々とした風景を見ながら田舎道を走ることになります。この道を少しだけ走り、自転車を止めて、来た道を振り返ると、たった今通り過ぎた吉備津神社の大きな屋根が山のふもとに見えました。田んぼは、稲刈りがまだ終わっていない田と終わった田が入り混じっています。稲刈りが終わった田んぼには水が張られ、その水に秋の青空が映ってとてもきれいです。青い空には、丸い大きな雲が強い風に乗って次々と流れて行きます。今日はこの田園風景を描くことにしました。


イメージ 2

 
今日はスケッチ仲間のIさんからもらったアドバイスに従って水彩紙の四面をテープで厚紙に固定していたのですが、強い風でその厚紙があおられて大変でした。スケッチの時には立って片手で厚紙を支えてスケッチしていましたが、彩色の時には地面に厚紙を置いて座って色をつけました。
 
スケッチの間、自転車道を通り過ぎるサイクリングの人たちが何人か珍しそうにこちらを見ていきましたが、立ち止まる人はありませんでした。これだけ風が強いと、自転車をとばして早く目的地に着きたい一心でしょうね。私も次第に風で体が冷えてきて、早く終わって帰りたくなりました。今日の水彩紙はアルシュの粗目。ロール紙からF4サイズになるよう自分で切った紙です。一度紙を水につけてから乾かし、ロールのたわみを無くしています。今日は風が強いので、彩色の時には絵の具がよく乾き、上から続けて色を重ねやすく、その点はよかったと思います。

イメージ 3

 
今日の難敵は、強い風と寒さの他に、この風で運ばれてくる肥やしの匂いでした。多分牛糞だと思うのですが、稲刈りが終わった田に牛糞をまいて、その上に水を張って肥料が均一に土に浸透するようにしているのだと思います。田んぼに張られた水には青空とそこを流れる雲が映り込んで、なかなか素晴らしい景色なのですが、この肥やしの匂いが何とも強烈でした。2時間弱のスケッチでとうとうこの匂いに耐えられなくなってその場から退散しました。もちろん、帰宅後には何度もうがいして口の中を洗いました。こういう時のためにも冬場はマスクを持っている方がよさそうです。


イメージ 4

 
アルシュ水彩紙 荒目、F4サイズ
シュミンケ固形水彩絵の具
ぺんてる筆ペン(青墨)
所要時間:1時間45分