わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

禅寺や 外人の作務衣(さむい)が よく似合い (岡山県岡山市中区 曹源寺水彩スケッチ)

2015年11月
 
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再びグループスケッチで、臨済宗の曹源寺(そうげんじ)にやって来ました。朝の10時頃お寺に着くと、ちょうどおつとめを終えた修行僧たちがお寺の建物から出てくるところに出会いました。全部で15,6人はおられたと思いますが、男女全て外国人でした。修行している日本人がいない禅寺もめずらしいですね。皆、作務衣を着て、草履履きで、歩く姿もさまになっています。日本人よりよほど日本的です。私などまだ一度も座禅をした経験がありません。死ぬまでに一度は座禅を経験したほうがいいでしょうね。ちなみにうちの宗教は曹洞宗ですので、禅宗です。でも法事でお寺に行くときはいつも椅子に座って般若心経を読みます。この歳になると座禅するのはつらいでしょうね。しかし、禅の生き方はシンプルライフの追求なので、いろいろ参考になります。特に「裸足で生活してみる」というのが気になっています。確かに裸足だと足の裏でいろいろ感じます。とくに掃除機で床を掃除するときは裸足だと米粒みたいな小さなゴミでもすぐに分かり、感心します(ちょっとこれは禅とは関係ないですね!)。

 
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今日のスケッチは曹源寺の入り口の門(総門)を描きました。最近アルシュの粗目の水彩紙を使うようになりました。10年ぐらい前にロールで買っていたのですが、そのままにほったらかしにしていて、さすがにそれではもったいないので、少しずつ切って使うようにしています。この数年、水彩画の経験を積んで、アルシュの粗目のよさがようやく分かってきたような気がします。アルシュの水彩紙を使うと何か独特の深みのある絵になる予感がします。アルシュは、絵の具をのせた時、紙の方から「まだ不十分」と声がかかってくるようなそんな気分の紙です。「そんな薄塗りじゃだめだよ。私をもっとうまく使ってよ」と言われていそうな感じです。私の絵はどちらかと言うと淡彩画なので、アルシュ紙で様々な色の冒険をやっていくのも勉強になるかもしれません。

 

アルシュの紙はコットン100%です。パルプ100%紙と異なり「綿」を使っているのですが、調べてみると、衣類の端切れを解いて細い繊維にして、あとは紙をすくのと同じ作業で紙にするそうです。イギリス製の紙もフランス製の紙も、どちらも多分インドあたりから綿花を輸入して衣類を作ったその残りで紙を作っているのでしょう。日本だとひょっとしたら布団の綿の打ち直したのを横流ししてコットン紙を作ったりしているかもしれません。綿から油を抜いて脱脂綿にすると水の吸い込みがいいので、それで作るんでしょうね。水彩画家が有難がるコットン紙ですが、本当はどんな様子で作られるのか、「真相」を知りたいものです。それぞれのメーカーで企業秘密があるのだとは思いますが。


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アルシュ水彩紙 粗目

ぺんてる筆ペン(青墨)

ウインザー&ニュートン水彩絵の具(固形)

所要時間:2時間半

 

今日は絵のお仲間さんから青いレモンを1個もらったので、それも家に帰ってから描きました。こちらはホワイトワトソン紙です。これはコットンとパルプの混合紙だそうです。

 
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