わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

この橋を 渡れば 城下 山陽道 (岡山県岡山市中区 中橋 水彩スケッチ)

2016年9

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岡山市岡山城近くを流れる旭川にかかる中橋を描きました。旭川の中洲を挟んで、岡山城のある市の中心部から見て京橋、中橋、小橋と3つの橋が並んでかかっています。旧山陽道を東の方角から歩いてくると、大きな旭川に突き当たり、ここから3本の橋を渡って備前岡山の城下に入っていたのでしょう。橋を渡る時に北西方向の小高い丘の上に岡山城が見えたはずです。岡山城が建っている丘が岡山という名前の丘です。今NHKEテレ0655(朝6時55分放映)で、ロス・プリモスの歌声で「♪本当にあるのね、本当にあるのね、〇〇の〇〇♪」という歌がよく流れていて、これまで東京杉並区の高円寺駅の高円寺、愛知県豊橋市豊橋兵庫県宝塚市の宝の塚が紹介されてきましたが、「♪本当にあるのね、本当にあるのね、岡山県岡山市の岡山♪」も歌ってもらえないでしょうか!?
 
このあたり(岡山市の中心から南東)は太平洋戦争での米軍の岡山空襲を免れた戦前の住宅が多く残っており、古い木造住宅が密集した典型的な昭和の町の姿をとどめています。いずれは消えて無くなりそうな古びた家屋が、一部は住む人もなく放置されていますが、これもやがて全て撤去されて再開発の対象になってしまうのでしょうね。なんだかもったいないし淋しい気がします。


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京橋辺りは、その昔、瀬戸内海から岡山へ直接アクセスする航路の終点になっていて、そのため、港町にはどこでもよくあることですが、旅行者や船員相手の遊郭が発達しました。この旭川の中州にある東中島町と西中島町辺りは中島遊郭として繁栄しました。今でも町の通りにはその名残が非常に色濃く残っていて、映画のロケにも使われたりしたようです。この中島築の通りは人通りが殆ど無く静まり返っていて、ちょっとスケッチをするのがはばかられるような雰囲気が漂っています。


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今日は、中橋から少し川の方に降りた場所から、中橋を見上げる構図でスケッチしました。市電がかなり頻繁に橋の上を走ります。今日から新学期で、自転車に乗った高校生も通っていきます。使われなくなって壁が落ちた民家と古い橋と電車。
なかなか迫力のある構図となりました。F10号にスケッチ時間2時間で描きました。


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ラングトン水彩紙 F!0 中目
ぺんてる筆ペン(青墨)
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間