わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

二階建てバス 安くて便利 いい眺め (ロンドン北部 イースト・フィンチレイの公園 水彩スケッチ)

2015年7月10日

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昨日は朝から一日,大学で講演会があり,それに出席していました。今日から2日間はそれらの「仕事」から解放されて,いよいよロンドンの市内をスケッチする楽しい日です。

 

市内を見るには地下鉄に乗るかバスに乗るかどちらかですが,どちらにしてもあらかじめ一日乗車券やプリペイドカードを地下鉄の駅などで購入する必要があります。バスは現金では乗れません。地下鉄はいちいち切符を買うと高く付き,また面倒です。ロンドンの地下鉄料金はかなり高いと思います(ロンドン市内で片道500円から千円位)。ロンドンで便利なのはオイスターカードというプリペイドカードだと聞いたので,早速それを買いにホテルの近くの地下鉄アールズ・コート駅に行きました。

 

自動販売機があり,その指示に従って5ポンドのデポジット(保証金のようなもの)を払ってカードを買い,さらに20ポンド(約4千円)をカードに入れました。これだけあると2日間どこに行っても大丈夫です。一日の引き落とし額に上限が設定されており,一日何度地下鉄やバスを使ってもそれ以上料金をとられない仕組みになっています。特にバスの場合は一日何度乗っても4.40ポンド(900円)を越えることがありません。自動販売機画面には日本語での説明もでるので、英語がよくわからない人でも買えます。


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今日はバスを乗り継いで,昔私が住んでいたロンドン北部のイースト・フィンチレイの街に行ってスケッチすることにしました。通勤にはいつも地下鉄を使っていたので,バスに乗ってそこまで行くのは初めてです。アールズ・コート駅前のバス停で待っていると,赤い二階建てバスが来ました。バスに乗り込み迷わず2階へ上がりました。幸い一番前に席が空いていたので,そこに座ってバスから見える景色を楽しみました。二階建てバスの二階の最前列に座るのは初めてです。いい眺め!ロンドンの街がよく見える!しかし,しばらく乗っているとこの席はかなり暑い。窓から直射日光が当たり,バスの外は涼しい風が吹いているのにバスには冷房がなく,夏の日差しをまともに受けると結構まぶしくて暑いことが分かりました。


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バスマップを頼りにバスを3回ほど乗り継いで、最後に地下鉄に短距離(3駅分)乗って地下鉄イースト・フィンチレイ駅前に着きました。懐かしい街。昔と殆ど変わっていません。ただし通りに沿って並ぶ商店はだいぶ変わっていました。昔行った肉屋さんやパン屋さんはなくなっていて別の商売の店になっていました。


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週末に買い物の行った近くのマスウェル・ヒルにも行ってみました。よく行ったスーパーもそのままでした。


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私たちが住んでいたウエスタン・ロードのフラット(イギリスのアパート)の様子も全く35年前と同じ。郵便ポストもそのまま。昔、私たちがいた頃は郵便配達のポストマンが大きな袋を肩に背負ってポストの郵便物を回収していました。街路樹も道路の位置も昔のまま。街のたたずまいを頑固に変えようとしないイギリスに拍手です。


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マスウェル・ヒルでジュースを買って、持ってきたクラッカーをベンチで食べ、それからしばらく歩いて、近くの広い公園チェリー・ツリー・ウッドでスケッチしました。


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公園では子どもと若いお母さんやお父さんが散歩したり、グリーンの上で若い人たちが日光浴をしたりしていました。子供たちは幼稚園ぐらいの子が盛んにスクーターにのって、足で地面をキックして散歩道を走っていました。これがイギリスでは大流行みたいで、男の子も女の子も嬉しそうにスクーターにのっています。どの子の表情もみな可愛らしいです。公園にはリスもいました。


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スケッチを1時間して、それからまたバスに乗ってホテルへ帰りました。バスマップが大変分かりやすくで、バス乗り場が分かりさえすればバスの本数も多いし、便利です。ただしロンドンの中心部に来ると、バス乗り場があちこちに分散していて、自分のバスの乗り場を探すのに一苦労です。それでつい地下鉄に乗ってしまいます。地下鉄は運賃がやや高いのですが、これは速くて便利です。オイスターカードでは地下鉄の一日引き落とし上限も設定されていて安心です。

 

夕方ホテルに着いて、部屋から見えるロンドンの景色の下書きの続きを描きました。今日はロンドンバスに思い切り乗ったので満足しました。


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