わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

あの子らの ヤッホーの声 天守閣 (香川県丸亀市 丸亀城 水彩スケッチ)

20131



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今日は久しぶりに寒波が緩む、との天気予報だったので、香川県丸亀市丸亀城を訪れました。この丸亀城は石垣の高さと美しさで知られています。確かに、石垣が見事です。城としての規模はそれほど大きくはないのですが、昔なら瀬戸内海からこの勇姿を眺めてみな感嘆の声を上げたに違いないと思える見事な美しい城です。午前11時頃にJR丸亀駅に着いたので、ちょっと早めに有名な讃岐うどんを食べてからスケッチしようと思い、駅の近くのうどん屋さんに行ったところ、評判の店なのか、11時半なのにすでに長蛇の列。別に蛇年だからいきなり長蛇というわけでもないのでしょうが、これだと重い水彩道具を持ってしばらく待つことになるし、今日は少し遅めの朝食でまだ全然空腹ではないので、まずなにより水彩スケッチと、丸亀城へ行きました。


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丸亀城は正面の大手門も立派です。天守と大手門は国の重要文化財です。門をくぐってすぐに坂道になりますが、急な坂にあえぎながらも石垣の見事さに感動します。そして今日は天守閣とこの見事な石垣がうまく画面に入る場所を求めてかなり歩きました。幸い天気予報の通り暖かな冬の日です。ここはいい、と納得のいく場所を探してイーゼルを立ててスケッチ開始。今日は、時折通りかかる観光客も遠慮気味で、余り私の近くには寄ってきません。せっかく絵を描いているのにちょっと物足りないぐらいでしたが、穏やかな天候のもと気持ちよくスケッチできました。



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今日の最大のギャラリーは、絵が出来上がりかけた時に来てくれた若いお母さんと女の子たちでした。「私も描きたい」「花を描きたい」と次々にかわいい要求なので、私はスケッチブックの最後のページを提供して、女の子たちにペンと筆と絵具を使ってもらって自由に描いてもらいました。スケッチをしていてスケッチブックを占領されるというのは初めての経験ですが、こういうかわいいお客さんはうれしいですね。お母さんはしきりに恐縮されていましたが、私は幸せな気分でした。


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子供の絵というのは、本当に色も形も自由で、のびのびしています。花を描いて、女の子を描いて、遠くに見える海辺のタワーを描いて(これが緑の縦の一本の太い線だけです)、また遠くに見える瀬戸大橋を描いて(これも灰色で描いた横一本の線です。これはあいにく絵具が流れて消えてしまいました)、本当に生き生きしています。それに比べて私の絵は、形や色にとらわれて、なんとかそれらしくきれいに描こうとする気持ちがありありと見える絵です。本当に反省させられます。もっと自分の思いのままにぐいぐい描いていきたい。



絵の道具を片付けていると、天守閣の方向からさっきの女の子たちが、ヤッホーと大きな声で叫んでいるのが聞こえました。多分、天守閣に登って私の方を見て声をかけてくれているのでしょう。



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女の子達の描いた絵


 午後3時過ぎとなり、やや空腹になったので、城を後にして、丸亀市街に出て最初に行き当たったうどん屋さんに入りました。「海鮮天ぷらぶっかけうどん」。790円。美味しい! さすかにうどん県というだけありますね。別に人気店でなくてもこの美味しさ。ちなみに全国に展開する讃岐うどんのチェーン店「丸亀製麺」はこの本場丸亀には無く、「丸亀製麺」という、うどん麺を製造販売する全く別の店なら丸亀城の近くにあるようです。面白いですね。


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