寒菖蒲(かんあやめ)
2023年2月16日
「寒菖蒲母に増えたる物忘れ」
今、庭に寒菖蒲が咲いています。何もない寂しい庭にここだけが明るく輝いています。冬には貴重な花です。
私の母は今98歳。もうすぐ99歳です。最近物忘れがひどくなってきました。しかしまだ生活に支障が出るほどではありません。あと1年ちょっとで100歳。頑張って欲しいです。
今日の季語は「寒菖蒲」。
「寒牡丹よりも凍えて寒あやめ」 細見綾子
寒牡丹も寒菖蒲もともに冬の季語ですが、花の時期は少しずれていて、寒菖蒲のほうが寒牡丹に遅れて寒い時期に咲くのでしょう。この辺りの事情は花好きの作者でないとわからないと思います。この句を見て開花時期を再認識し、花を確かめたくなります。