わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

これ以上 欲しい物なし 瀬戸の海  (岡山県瀬戸内市牛窓)

2019年3月


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好天に恵まれた日の朝、電車とバスを乗り継いで牛窓に来ました。8時45分に終点の牛窓着。牛窓の町全景が見たいと思い、そこから近くの高台を目指して坂を登りました。高台には大きな病院があり、その広い駐車場から牛窓の町と瀬戸内海が見渡せました。「わあー」とため息の出るほどの絶景です。
 
牛窓は昔から「日本のエーゲ海」と呼ばれています。5年ほど前に車で来た時は冬の寒い頃で、町のはずれのヨットハーバーに車を止めて、ヨットをスケッチしました。その時は、寒さに震えて1時間ほどで車に戻ってしまい、「日本のエーゲ海」を全く実感できませんでした。今日は春の暖かな日差しに満ちています。海も青くおだやか。海には白い帆をあげたたくさんのヨット。眼下の牛窓の町には古いお寺や酒蔵の煙突などがあり、家々の屋根だけ見ていても絵心をそそられます。

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イーゼルを立て、水彩紙を2枚並べてパノラマ画面にし、さあスケッチ開始です。夢中でスケッチしながら、「これはすごい!これはすごい!」と思わず声をあげていました。青く広い空、青い海、ヨット、島影、遠くに見える岬とオレンジ色の屋根をもつ南欧風の建物、眼の前に広がる江戸時代の町並み、白い灯台。他にもう何もいらないです。すべてが揃った完璧な瀬戸内の風景。
 
ここは多分夏は暑くなりそうなので、スケッチするには今から5月ぐらいが最適でしょう。それと、牛窓では、車で回るのではなく、江戸時代そのままの狭い路地を自分の足で歩かなければよいスケッチスポットには行き当たりません。海岸沿いに、江戸時代の道幅で1kmに渡って「しおまち唐琴(からこと)通り」が伸びており、その通り沿いに、その昔朝鮮通信使の接待所となった本蓮寺(ほんれんじ)や、海遊文化館、船溜まり、燈籠堂(とうろうどう)などがあります。これからの良い季節にここを訪れて、これらのポイントをひとつひとつスケッチしてみたいと思いました。

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昼食は、海岸の通りのかまぼこ屋さんで揚げたてのてんぷら(かまぼこ)を買って、海を見ながら食べました。おいしくて、つい俳句の駄作ができました。
 
「エビ天を 頬張る春や 海光る」

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ウオーターフォード水彩紙 ホワイト 中目 F6 2枚
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
 所要時間:2時間30分