わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

イチゴ(バラ科・イチゴ属)

2022年4月27日

 

 

冬に園芸店でイチゴのポット苗を見つけて2つ買った。確か一つ300円ほどだったように思う。水を切らさないようにとの注意書きがあった。初めて買うイチゴの苗。大事に室内で育てた。それが最近次々に白い花をつけて、イチゴの実が大きくふくらんで赤く色づいた。ああ、イチゴってこんなふうにして出来るんだと納得した。

 

たった2ポットしかないので、4つ5つ食べてしまえばおしまいだ。しかし、この苗が部屋にあることで、部屋中にイチゴの甘い香りが漂う。その効果は絶大だ。春の香りがすばらしい。

 

『たべもの植物記』(能戸忠夫著、山と渓谷社)によると、イチゴが日本に入ったのは嘉永3年(1850)、オランダからだった。なのでオランダイチゴと呼ばれる。このとき同時に、パセリ、セロリ、アスパラガス、キャベツも日本に入ってきた。これらの野菜、結構最近(170年前)日本に来たことに驚く。もう一つ大事なことは、私達が食べているイチゴの赤い実は、実は本当の果実ではなく、花托(かたく)という果実のベッドの役割をしている部分だということ。外側についているつぶつぶが本当の果実なんだそうだ。

 

今日はこのイチゴをスケッチした。スケッチの間、甘い香りがあたりに充満していた。

 

今日のスケッチ

ホワイトワトソン水彩紙 F2

ホルベイン水彩絵の具