わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

この土手が 自転車道の 助走路だ (岡山市北区 平津橋 水彩スケッチ)

2018年2月


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吉備路自転車道の始点は岡山市岡山県総合運動グラウンドです。そこから国道53号線の北バイパス沿いに走って、笹ヶ瀬川の土手に出ます。笹ヶ瀬川は桃太郎の桃が流れてきたと言われる川です。土手をしばらく走ると、急に開けたきれいな田園風景となり、吉備津彦神社(桃太郎を祀る)や吉備津神社(温羅(うら)という鬼を祀る)が見えてきます。それから更に日本有数の古墳である吉備の古墳(造山古墳)を横に見ながら、五重の塔が美しい備中国分寺を通り、最後に総社市に至ります。吉備路自転車道は、全長が21キロメートルある自転車と歩行者の道路で、日本の道100選に選ばれています。
 
今日のスケッチは、その吉備路自転車道のスタートの部分、笹ヶ瀬川の土手の下の広場から見た平津橋です。日頃、私たちがとてもお世話になっている橋で、最近は交通量が増えて、橋の上での渋滞が目立ちます。この川を桃太郎の桃が流れてきたと思うと、なかなか感慨深いものがありますが、実際に川を見ると、ヌートリアが走り回り、河原にはところどころ不法投棄のゴミが捨てられ(最近はだいぶきれいになりましたが)、桃太郎もガックリの笹ヶ瀬川です。岡山市は、JR岡山駅から後楽園に向かうメインストリートが「桃太郎大通り」という名前であることから分かるように、何でも「桃太郎」と名前をつけるのが好きなのですが(この近くを走るJRのローカル線も最近、吉備線から桃太郎線に変わりました)、岡山県岡山市には、この「桃がどんぶらこと流れてきた」清流のイメージを、是非この笹ヶ瀬川で実現して欲しいと思います。
 
今日は寒波が少し緩んだ穏やかな日でした。午前中、自転車でここにやって来て、1時間半ほどで描きました。


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モンバル・キャンソン水彩紙 中目 4号
青墨筆ペン
ラウニー固形水彩絵の具
所要時間:1時間30分