わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

うれしいな 道行く子らの 褒め言葉 (岡山市北区 吉備路自転車道 一宮 水彩スケッチ)

2015年10月

イメージ 1

 
朝のうちは秋らしいさわやかな晴天。午後からはかなり曇って来ましたが、近くの備前一宮、吉備津彦神社の方へ向かってサイクリングしました。もちろん水彩スケッチの道具も一緒です。吉備路自転車道岡山市街から吉備津彦神社に差し掛かるあたりに、JR吉備線を横切る道がありました。車は進入禁止となっている狭い静かな道なので、付近に広がる水田と目の前のJRの線路を入れて丁度いい感じだな、と思ってスケッチを開始。


イメージ 2


スケッチを始めてすぐに気がついたのですが、線路を横切ったこの道の向こうに小学校があり、丁度下校時間となり1年生やら2年生がぞろぞろとこちらの方へ向かって歩いてきました。「あっ、これはまずかったかな」と思ったのですが、予想通り線路を渡ってくる小学校低学年の子供たちが次々と私の後ろに立ち止まってしばらく絵を眺めて行きます。小さい女の子達が口々に「おじいちゃん、すごい」と褒めてくれました。うーん、「おじいちゃん」は余計なんだけどなあ、と思いましたが、実際7,8歳の子供とは60歳近く年の開きがあると思うと、そう言われても素直に納得するしかありません。



イメージ 3

 
質問されるままに鉛筆や絵の具を見せてあげたり、丁度持ち合わせていた自作の絵葉書を見せてあげたりしながら、私を取り囲んでいる沢山の子供たちによく分かるように説明していきます。その時一年生の女の子が一人急に吐き気を催して道路の上に給食で食べたものを戻してしまいました。別に私の絵を見て急に吐き気をもよおしたわけではないとは思ったのですが、心配でしばらくそばについていました。


同級生のしっかり者の女の子が男の子に指令して先生を呼びに行かせ、しばらくすると水の入ったバケツを手にした若い男の先生が駆けつけてきました。バケツの水は道路の汚物を洗い流すためです。こういう事は小学校ではよくあることなんでしょうね。先生は慣れた手つきでした。やさしく声もかけておられました。その子は、その後すぐに気分がよくなり、笑顔で「絵を見せてください」と私のそばへ寄ってきました。私もホッとしました。何でも、風邪気味だったのに給食を食べた後すぐに運動場を走ったので気分がわるくなったのだそうです。
 
子供たちに囲まれながら1時間半ほどで絵を描きました。散歩中の年配の女性も立ち止まってくれました。今日は絵を描こうかどうしようか迷ったのですが、来てよかったです。幸せな時間でした。



イメージ 4


アルシュ水彩紙 荒目 F4
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
ぺんてる青墨筆ペン
所要時間:1時間半