わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

菜の花や 東の空に 月探し (岡山県岡山市北区 水彩スケッチ)

2015年3月

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3月。春分の日が近づき、日の入りの時刻がだいぶ遅くなってきました。冬は夕日が山の稜線に沈むのが午後4時半ぐらいでしたが、今はそれより1時間か1時間半ぐらい遅くなっています。今日は毎朝散歩する道に午後遅く自転車で出かけて、農家の菜の花とブドウの栽培用ハウスをスケッチしました。畑の中の菜の花を見ると、与謝蕪村の有名な句「菜の花や 月は東に 日は西に」をどうしても思い出します。インターネットで国立天文台のホームページを見ると、各都道府県の日の出入り、月の出入りのデータが昨年、今年、来年と、3年分1年365日全て出ていました。これを見ると、月が東に出て日が西にある日がいつなのか、わかります。便利な時代です。蕪村は神戸の摩耶山に登っていて、瀬戸内海に沈む夕日を眺め、ふと東の空を見て、丸い月があるのを見つけたようです。

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今日は随分暖かくて、岡山県南地方は17℃ぐらいまで気温が上がりました。自転車のサドルの上に小さなSMサイズのスケッチブックを乗せてスケッチしていると、農家の人が何人か通りかかって、絵を見て話しかけてこられました。このあたりの農家は、今はハウスの修理で忙しいようです。もう桃の木の根本に与える肥料の準備などは早くから終わっていて、あとは4月に桃の花が咲き始めるのを待つばかりです。桃の花はソメイヨシノより少し遅く咲きますが、このあたりの山桜とはほとんど同じ頃に咲いていると思います。

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桃の花が咲くと、本格的な春の到来です。今日は気温が高いせいで、絵を描いていると顔のまわりをやかましく小さな虫が飛び回りました。花の季節が来て、昆虫も忙しく飛び回り始めたようです。


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