わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

倉敷川 旧正月の 旅の人 (岡山県倉敷市 水彩スケッチ)

2015年2月

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スケッチのグループで倉敷の美観地区をスケッチしました。朝9時半に現場に着くと、冬の平日なので観光客はまだまばらでした。しかし、朝早くから中国語や韓国語が道を歩く人の口から聞こえてきます。丁度中国では今が旧正月です。かつては中国の旧正月というと、故郷への土産物を一杯抱えた人たちが満員列車にギュウギュウ詰めになって乗り込む、というのがよくテレビで見る風景でした。それがいつの間にか時代は変わって、今はリッチな中国人が日本で旧正月を過ごすために大挙して押し寄せ、東京や大阪のデパートは中国からの買い物客でごった返す、という有り様のようです。地方の観光地も同じで、倉敷でも中国人の観光客は最近大変多いです。その他アメリカやヨーロッパからの観光客もかなり増えているように思います。

 

今日はまた寒くて冬に逆戻り。瀬戸内地方なので天気はいいのですが、気温が低く7℃ぐらい。今日は倉敷観光センターの横の日陰の場所に座ってスケッチしたので、この寒さがこたえました。寒いから椅子に座って体を縮めて描いたほうが暖かいだろうと思っていたのですが、体をあまり動かさないので次第に外気に体温が奪われます。2時間が限界でした。今日は寒いだろうと予想してF6を1枚だけ描いたのですが、それで正解でした。いつもやっているF6の見開きは、今日は無理でした。


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とにかく野外スケッチは、その日の天候と自分の体調をよく確認してから、それに合わせて無理せず紙のサイズを決めるべきだということがよく分かります。私の場合、SMサイズは仕上がりに1時間。F4サイズだと1時間半。F6サイズで2時間。そしてF6の見開きで3時間です。寒かったり暑かったり雨が降っていたりした時はSMでもいい、と思って描かないと駄目ですね。

 

今日はF6サイズなのですが、初めて倉敷の美観地区の倉敷川沿いの建物を描くつもりで出かけてきたので、F6サイズ1枚でもパノラマ的に見えるように、紙の上下を数センチずつ空けてわざと横長の画面にすることにしました。実際やってみるとなかなか面白い感じになりました。描いている途中に小学生の団体がいくつも通りかかって、わいわいがやがや、大賑わいで私の絵を見てくれました。


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今日はとにかく寒さとの戦いでした。防寒は一応していましたが、この数日すこし春めいた日がつづいたので、やや油断がありました。暖かいお茶、携帯カイロ、エネルギー源の食糧、そしてもう一枚防寒の上着が要りました。今日は寒かったので、あまり色が乗りませんでした。そもそも冬の町はそれほど色がないので、これでいいのだと思います。寒くて震えるような線描きといい、薄い着色といい、その場の寒い雰囲気が出ていると思います。倉敷川の柳の木が少しずつ芽吹いていました。春はもうすぐです。

 

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ラングトン プレステージ紙 F6、ぺんてる筆ペンとシュミンケ固形水彩絵具 (2時間)