わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

吉備路自転車道 「鼻ぐり塚」 (岡山県岡山市北区)

2015年2月

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吉備路自転車道は、岡山市北区岡山県総合グラウンドから総社市JR総社駅まで全長21キロメートルの自転車・歩行者専用道路です。しかしこの自転車道岡山市側は実際上はJR吉備線備前一宮駅からスタートしていると言ってもいいかもしれません。多くの観光客がJR岡山駅から普通列車ディーゼルカー)に乗ってこの備前一宮駅で下車します。駅前には貸し自転車屋さんがあり、自転車はこの店に返してもいいし、終点のJR総社駅で乗捨てもできます。この自転車屋さんでは無料のマップもくれます。最近は外国人観光客の姿も多くなりました。
 
備前一宮駅前の通りを右折して200メートルほどですぐに一宮神社の参道にぶつかります。参道には古い家並みが昔のままの姿で続くので、絵が好きな人はまずここでスケッチしたくなります。参道を右折してJRの踏切を渡ると、吉備津彦神社の鳥居に着きます。備前焼でできた大きな狛犬が迎えてくれます。鳥居をくぐると神社の正面の門が見えてきます。吉備津彦神社の本殿は岡山県の指定文化財です。ここも大事なスケッチポイントです。神社の前の道を右方向(西)に直進します。道が大きくて迷うことはありません。しばらくして自動車道を横切るといよいよ自転車道に入ります。広い田園風景が目の前に広がってきます。左手に農業用水路を見ながら自転車で10分ぐらい走ると、吉備の中山(なかやま)の山裾に旧山陽道備前国備中国の国境を流れた細谷川の説明看板と歌碑が見えてきます。今は川なのか溝なのかはっきりしないぐらい小さな流れです。
 
真かねふく 吉備の中山帯にせる 細谷川の 音のさやけさ (古今和歌集
 
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ここを過ぎたすぐのところに「鼻ぐり塚」があります。ここは何かというと、牛の魂を供養する場所で、全国の屠殺場から集められた大量の牛の鼻輪を毎月第三日曜日に供養するのだそうです。ちょっと変わった場所ですが、今日はここをスケッチしました。大きな古い木造の本殿のような建物が印象的です。ここからは吉備の中山がきれいに見えます。中山への登り口もあります。


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気温は13℃。比較的暖かく、やっと手袋なしで鉛筆や絵筆をもてるような気温になりました。今日の水彩紙はアルシュの荒目F4サイズです。絵の具はウインザー・ニュートンの固形絵の具とチューブの絵の具の両方を使いました。アルシュの荒目を使うと、紙の表面のザラザラに引っかかるのか、筆ペンがさらさらと使えないので、細かい説明ができず、それがかえっていい味になると思います。ウインザー・ニュートンの絵の具は何となく色合いが控えめで好きです。自転車道のそばには梅の花がきれいに咲いていました。ここを過ぎるとすぐに吉備津神社です。この吉備路自転車道は歩行者も多く、今日も団体の人達が吉備津彦神社から吉備津神社に向けて歩いていました。


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アルシュ水彩紙 F4粗目、ぺんてる筆ペン、ウインザー・ニュートン固形絵の具、チューブ絵の具
(1時間半)