わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

里山に 優しい光 春近し (岡山県岡山市郊外 水彩スケッチ)

2015年1月
 

昨日は一日雨。しかし今日は、春のような光があふれる暖かな日となりました。このところずっと寒かったのと、いろいろと机に向かってやらなければならない仕事が重なったため、外へスケッチに行くことが出来ませんでした。車やJRなどを使ってどこかに遠出をしたいのですが、それも今月はちょっと無理です。それで今日も、いつもの散歩コースに自転車で出かけて、午前中の2時間、里山風景をスケッチしました。

 
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今日の収穫は、自転車の前方の荷物カゴとハンドルにスケッチブック(F6)をうまく立てかけると、イーゼルが無くてもスケッチができることを発見したことです。イーゼルは、特に自転車の場合、運ぶのがかなり厄介ですが、これだと心配がいりません。それにハンドルに水彩画用の小物を入れた袋や水筒をぶら下げられるので便利です。自転車なので、当然移動も楽です。


 
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この自転車は昨年の秋に倉敷本通り商店街を数日かけてスケッチしたときに、自転車屋さんで目にした「シンプル・スリム バイク」の新車です。無駄な装備がなく、変速も基本的な3段のみ。しかし、全体にすっきりとスタイルがよく、思わず衝動買いしてしまいました。既成品ではなく、長い経験を積んだ自転車屋さんの自作です。「自信持って言うんじゃけど、これは間違いなく岡山で一番の自転車じゃあ」という自転車屋さんの言葉にも乗せられました。しかし、実際非常に走りやすく、これは買ってよかったとしみじみ感じています。値段も高くはありませんでした。最近は朝7時から40分の散歩+5分の風景スケッチ、そして夕方30分のサイクリングを毎日の日課にしています。

 

暖かな日差しを受けて気持ちよく絵を描いていると、散歩で通りかかった近所の奥さんが話しかけて来られました。「散歩で絵を描いている人に会うのは初めてだわあ」と言われたので、「私は時々このあたりで描いていますよ」とお答えしました。しかし、描く時間や場所が様々なので、そんなに何度も同じ人に出会うことはないでしょうね。その方は、しばらく私の描くのを見ていかれました。


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今日は、昨日の雨が田んぼに水たまりを作って、それが太陽の光をキラキラと反射してきれいでした。スケッチブックを縦に置いて、この田んぼを近景から中景に入れて広く描きました。田んぼや遠くの山を見ると、うすい黄色や黄緑の色が次第に増えてきているようです。これから春になると黄色がどっと野や山に溢れてきます。春は黄色の花が圧倒的に多いのですが、これは黄色が花粉を運んでくれる昆虫の目につきやすいためでしょうか。こんなふうに季節ごとに風景の全体の色の変化に気付かされるのも、野外スケッチの面白い点です。

 
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