わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

2015 新年

2015年1月2日
 
新しい年が始まりました。全国的に大雪などに見舞われた寒いお正月です。昨年は、長く勤めた仕事を定年退職し、自分にとってはまさに人生の節目の年でした。退職して職場に行かなくてもよくなった4月の第一週はさすがに気分が落ち込みましたが、すぐにその落ち込んだ気分は消えて、自由生活を楽しむ喜びの方がどんどん大きくなりました。幼稚園に入園して以来、ほぼ60年ぶりに手にした、時間に全くしばられない生活。旅と水彩スケッチを通してその楽しさを満喫した1年(正確には4月以来9ヶ月)でした。
 
昨年4月から12月まで、倉敷のギャラリーで水彩画の個展を2回開き、新聞記事にしていただいたり、地元のエフエム放送に出演させていただいたりしました。また水彩画と旅のエッセイの本(「わたしの水彩スケッチ日本紀行」(リーブル出版))を自費出版したことも自分の生き方に大きなインパクトを与えました。今年は昨年のような特別大きなことを期待しないで、普通に自分のペースで淡々とやりたいことを続けたいとおもっています。今やりたいのは、勿論水彩画ですが、日本各地の歴史的建造物、特に日本の近・現代史の中で平和の実現に関わった大事な建物や、日本の固有の文化を支えてきた農村・漁村・里山・町などの風景、東日本大震災の被災地などを描きたいと思っています。
 
絵を描く過程で一番大事なのは現場を自分の目でよく見てそれを自分なりに写しとる3時間ほどの作業ですが、それと同時に絵の仲間や現場で出会う地元の人達との会話がとても楽しいです。実は私は、絵を描きながら絵を見てくれる人たちと心の交流を図る「ストリート・アーティスト」を目指したいな、と思っています。従って、私の作業の場は部屋の中ではなく、自然溢れる現場です。今年2015年も、素晴らしい日本の風景を探しながらいろいろな人と話をし、春夏秋冬、晴れの日も雨の日も日本中を歩く年にしたい、と願っています。
 
イメージ 1