わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

1年生 笑顔で歩く 桃の里 (岡山県岡山市北区 水彩スケッチ)

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岡山市北区の芳賀地区で桃畑のスケッチをしました。こちらの小学校や中学校では昨日から新学期が始まり,朝から真新しいランドセルや鞄をもった小中学生が登校していました。中学生の女子生徒が二人で自転車に乗りながら新しい鞄の中身について楽しそうに話していました。昔,中学生になったばかりの時,新しい教科書を期待と不安がいっぱいの気持ちで開いたのを思い出しました。女子中学生にこちらから「お早う!」と声をかけたところ,「お早うございます」と元気な声がかえって来ました。この時期は,桜の花もちょうど満開で,本格的な春が来た,がんばろう,と誰でもやる気がでてきますよね。 昨日はまだ風が冷たかったのですが,今日は気温が20度まで上がり,本当に気持ちのよい春の一日でした。自転車に乗って,スケッチによさそうな場所を探しました。このあたりはどこを見てもきれいなピンクの桃の花が満開です。まさに「桃源郷」です。それもそのはず,ここは有名な岡山の白桃の産地です。また,沢山の桃の木と並んであちこちに大きなハウスが見えます。これはマスカットやそのほかのブドウのハウスで,ブドウもまたここが有名な産地です。温暖で乾燥した土地柄が,果物の生産に向いているのでしょう。

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桃畑が見渡せる場所に自転車を置いて,イーゼルをたててスケッチを開始しました。暖かい日差しを体中に受けながらの快適なスケッチです。農家の人たちも,桃の木の手入れやブドウのハウスの手入れで,作業を始めています。時々,私がスケッチしているのに気がついて,話しかけてこられる人たちと気持ちのよい会話を交わしながら,スケッチを進めました。ハウスの列とその向こうに見える沢山の人家の屋根を描くのに少し時間がかかりましたが,色を付け始めると気分もますます良くなって,楽しい会話をしながらのスケッチでした。丁度私と同じように退職をされたご夫婦や農家の奥さんと絵や家族の話をしました。私はつい1週間ほど前に退職したばかりなのですが,他の退職者がどのような生活をされているのか,すごく関心があります。どうすれば充実した気持ちでこの自由な時間を過ごせるのか,なにかいい知恵があったら教えていただきたいと思うのです。



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それにしても,先週の火曜日に退職初日を迎えて,その日は我ながらちょっと落ち込みました。しかし,何とか,徐々にですが,自分のペースを作りつつあります。そして今日で丁度1週間がたちました。この1週間で感じたのは,1週間がとても長いということでした。とにかく朝起きてから夜寝るまで,すべて自分に向き合っています。自分ですべてやっていく,だれも助けてくれない,誰も何も言わないし,私も誰かに何か言う必要がない。なんと不思議な面白い生活でしょう(まだ面白いと思っていますが,この気分がいつまで続くでしょうか)。文章を書いたり絵を描いたりするには大変いい条件かもしれませんね。自分のペースで生きる自由人とはこんなふうに時間の制約のない生活をしているんですね。これから先,出来るだけ人生の残り時間を意識しないで,自由に頭と体を働かせたいものです。



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