わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

見渡せば 牡丹の花の ここかしこ (島根県松江市大根島 水彩スケッチ)

20135月(昨年5月のスケッチより)


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島根県の中海に浮かぶ大根(だいこん)島に来ました。ここの以前の地名は,島根県八束(やつか)郡大根島。比較的広い平地の広がる島で,昔は合同汽船という会社のポンポン船で松江やそのほかの場所と行き来をしていました。その後,中海の干拓事業で陸続きとなり,アクセスが大幅に楽になりました。平成の大合併島根県松江市の一部となり,松江市からも,鳥取県境港市からも車で簡単に来ることが出来ます。

 

大根島は,今は懐かしいテレビ番組「てなもんや三度笠」で,主役の藤田まこと,と一緒に小坊主役で画面に現れて日本中の人気者になった,あの白木みのる,の故郷としても有名です(ややローカル過ぎますか? 地元では大根島といえば,白木みのる,でした)。「俺がこんなに強いのも,当たり前田のクラッカー」と番組の最後に決まって出てくる「あんかけの時次郎」の毎度おなじみの「決めぜりふ」とともに,前田のランチクラッカーが飛ぶように売れた昭和30年代後半のことです。



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この大根島は,何と言っても牡丹の栽培で有名です。土地は平坦ですが,中央に小高い山(大塚山,標高42メートル)があります。実はこの島は火山で,その丘は火口丘なのだそうです。この日は,この丘の頂上付近からの風景を描きました。

大根島は島全体にかなりの農地が広がり,ゆったりとした雰囲気です。丘の頂上からみると,あちこちに牡丹の畑が見えます。遠くに明るく輝く中海も見えます。連休で、大根島へは多くの観光客がバスや車で牡丹見物に来ていました。この島には,由志園をはじめとして,沢山の牡丹園があり,牡丹を見せるだけでなく,直売もしています。由志園へは,松江駅から送迎の定期バスも出ています。

 

この日はすばらしい晴天に恵まれたのですが,生憎、驚くほど風が強く,スケッチブックが風にあおられてなかなか大変でした。その代わり,絵の具がすぐに乾くというよい点もありました。途中で,スケッチを見て下さる人もいて,楽しく会話をしました。


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スケッチの後に山を下りて,近くの牡丹園が経営している食事の店に入ったのですが,お客が多く,対応しきれないみたいで,340分待たされたあげく,結局何も食べずに店を出てきてしまいました。簡単なそばを注文したのですが,田舎なので,連休中の人の多さにお店の人たちはペースを乱したのでしょう,一度聞いた注文も忘れてしまったようです。他の客も同じような目にあって,何組もぶつぶつ不満を言いながら店を出て行きました。田舎なのでこんなことも時々ありますが,我慢です。おかげで帰り道はかなり空腹になりました。懐かしい前田のランチクラッカーをすぐにでも頬張りたい一日でした。



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