わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

白無垢の 花嫁乗せて 舟が行き(岡山県倉敷市 水彩スケッチ)

20135

 

連休の後半は、倉敷へ。ちょうどハートランド倉敷というフェスティバルが始まり、町は観光客でいつも以上に溢れかえっていました。もうすぐ89歳になる母親の手押し車に付き添って、倉敷駅前商店街から大原美術館のある美観地区へゆっくりと向かいました。商店街は普段と違って人の波です。


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私の好きな「えびす饅頭」の店も行列ができていました。しかし、ここは通りすぎることができないので、辛抱づよく待って、6個買いました。阿智神社の登り口のところに母親と腰掛けて、あつあつの饅頭を一つずつ食べてお茶を飲んで一休みです。そして正午から、地元の消防、警察の音楽隊、そして市内の各中学校のマーチング・バンドが次々と商店街の中を通るのを待ちました。今日はまずそれを見るのが第一の目的でした。

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中学生のバンドは本当に演奏が上手です。荒削りなところもありますが、日頃の練習の成果を沢山の見物客に見てもらおうと皆一所懸命です。また、若い彼らの表情がいきいきと楽しそうで素晴らしい。「みんな素直に育ってるね!」「次は君たちの時代だ!頑張って!」とつい声を掛けたくなります。沢山のチームが参加して、バンドの行進は1時間ほども続きました。

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それから、倉敷川のほとりに行きました。すでに、川舟渡しの花嫁さんを見ようと、大勢のカメラマンや観光客が川べりに座って待っています。私達も40分ほど待って、舟の上のきれいな白無垢姿の花嫁さんをカメラにおさめました。面白かったのは、本番の花嫁さんを乗せた舟を今か今かと待っていると、普通の観光客を乗せた川船がいくつか通りかかり、本番を待ちかねた大勢のカメラマンたちが、その普通の川船に乗った若いカップルに向けて一斉にカメラのシャッターを押していたことですね。そのカップルの女性たちも可愛らしく、嬉しそうな笑顔が大変良かったです。

 
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沢山の人で賑わう美観地区を後にして、倉敷市役所へ。ここの敷地のベンチで弁当を広げて昼食。ここは実は緑豊かな素晴らしい場所です。建物は南ヨーロッパ風の堂々とした建物です。そして倉敷市I市長はまだ比較的若い女性です。この市役所でさらに素晴らしいのは、佐藤忠良さんの作品、少女のブロンズ像「乙女の像」が建物に囲まれた広場の池の中に立っていることです。


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今日は、この市役所を描きました。途中、倉敷の町で買った20777円の水墨画用画仙紙にいつも使う筆ペンで下書きし、日本画の顔彩で色をつけました。途中で雨がぽつりぽつりと降りだしたので、大慌てでのスケッチです。安くて薄い練習用の画仙紙のせいか、強く筆をおくと紙が破れます。また、水彩のようにたっぷりの水で色をぼかしたり、色を重ねたりすることができません。それで、いつもと違う感じの絵になってしまいましたが、それでも結構楽しみました。

 
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2年前の5月に、同じ倉敷市役所の少女ブロンズ像を入れた風景画を描いたことがあるので、それも今日は同時に載せています。こちらは私がいつもやっている水彩画(ラングトン水彩紙、ぺんてる筆ペン、ラウニー水彩絵の具)です。

 
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