わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

基地の街 福生(ふっさ)の家並み アメリカン (東京都福生市・昭島市 水彩スケッチ)

20133


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またまた出張で東京都昭島市に来ました。今回は、知人の車に乗せてもらって、福生(ふっさ)市のアメリカ空軍横田基地の周りをぐるりと回りました。前に書いたように、ここはグーグルの地図で見ても空白地帯で、何も地図が書いてありません。基地の周りは強固な壁や金網のフェンスで囲まれていて、外部からは部外者が容易に侵入できないようになっています。広大な基地の中に滑走路や米軍機が見えます。軍人用のアパートや一戸建ての白っぽい家屋がゆとりをもって整然と並んでいます。雰囲気は、まさに、日本の中のアメリカです。今回、米軍基地なので、写真撮影は控えました。

 

このような風景は、沖縄でも見ました。ここよりもっと大規模で、米軍の輸送機やヘリコプターが爆音をとどろかせていて、もっと戦争を間近に感じました。

横田も、海外での紛争など有事の際には、かなり頻繁に航空機の離着陸があるそうで、そういう意味では、今は少しは平和なのかもしれませんね。

 

基地の外にも、かつてアメリカ軍用に使われていたアメリカンハウスが多数あって、芸術家などの間では人気なんだそうですが、それも時代とともにかなり老朽化し、取り壊しが進んでいるようです。車で町を走ると、通りに面した商店も、何かアメリカンな雰囲気です。アメリカ軍の関係者が出入りするような場所が実際多いのでしょう。コカコーラも昔懐かしい緑のビンで売っています。


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 一昔前は、基地の中は明るい豊かなアメリカの雰囲気、基地の外は小さな家屋の密集した日本の風景というアンバランスが、アメリカへの憧れのようなものを心に湧き立たせていたと思うのですが、今見ると、規律の厳しい軍の管理下に置かれた自由のない殺風景な基地の空間と、その周りの自由で平和な日本の街のアンバランスが、平和の尊さをしみじみ感じさせてくれるような気がします。

 

福生から帰り、ホテルで一泊して翌朝早く、前回と同じく、ホテルの窓から昭島駅の近くのアパート群をスケッチしました。高層のアパートが立ち並ぶ風景は、まさに日本の都会のあちこちで見られる風景です。アパートの数えきれないほど沢山の窓を見ていると、まるでこれらのアパートが、働き蜂が沢山住む「蜂の巣」のような雰囲気を出していますが、これが平和な日本の姿なら、その方が、ゆとりの米軍住宅よりよっぽどいいなあと思いながら、スケッチしました。


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